中性的な歌い手は。【歌い手】

中性度2% ページ6

まふまふ様の話題になっている自分。そういえばすっかり自己紹介が抜けていた。

「えっとはじめまして。自分はAっていいます。」

はい、自己紹介終わったぞー。

「おい、Aまだ大事なこと言ってないだろ。歌い手ですって言っておけよ。」

「あっ。」

ヤバい、すっかり忘れてた。いや、だって・・・ねえ？自分みたいな奴の前に突然まふまふ様だよ？そりゃ忘れるさ☆←

「えっ！歌い手さんなんですか？」

「あっ。はい、一応・・・。でも、そんなにスゴくないですから。」

まふまふ様顔近い・・・。そらるさんは溜め息をついて私の説明を始めてくれた。

「こいつの名前、最近お前あげてた。」

「ふえっ。まふまふ様が、私なんかの名前を！？」

えっ、嬉しすぎてヤバい。今なら目から海水出せるかもしれない←

「さ、様って・・・。やっぱりまふまふさん、で駄目かな？恥ずかしい。」

「はいっ。それでよければ勿論！」

まふまふ様・・・もとい、まふまふさんはまた私のことを思い出すためにうんうん唸りだした。

「えっ・・・と。自分は、一応、若葉として活動してます。」

そうカミングアウトすればまふまふさんはガバッと顔を上げてこちらを凝視した。

綺麗な赤色の瞳を見開いている。何か悪いことしたかな。

「若葉さん！あの、僕とコラボしましょう！」

「へっ！？」

突然何を仰った！？と、目を白黒させる私を見かねてかそらるさんが助け船を出してくれた。

「こいつ最近人気のAを見てスゴイ、スゴイうるさかったんだよ。」

「そらるさーん！もっと早く教えてくれれば良かったのに！」

・・・取り敢えず。深呼吸の時間を下さい、まふまふさん。

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