戦いの女神、怪奇現象を多分解き明かす！ ３

その７０　夕日の誓い　　byかぐや ページ11

ー最終下校時刻5分前ー


「社長の机の中、物が沢山ありすぎるでしょ。あ、単語テスト発見。見てやるか！」

椿が社長の答案を発見した。

社長の単語テストは満点だった。すごい！

「流石社長……。」

結菜が手で目のあたりを拭った。

もしかして、彼女は泣いているのだろうか。


＊＊＊


教室の扉を開けて誰かが入ってくる気配がした。

スルーしてると、誰かに後ろから目を隠される。

「だ〜れだっ？」

誰カナ〜？

私、チットモワカラナイ〜

ってのは冗談で、すぐに誰なのかわかった。

『……かぐや？』

「正解！丁度部活終わったし、みんなで一緒に帰ろ〜」


＊＊＊


私達は教室を後にした。

廊下をあるいている時、私はふと思いついて言った。

『絶対に、この４人で怪奇現象を解き明かそうね！』

「うん！」

「勿論！」

夕日が廊下に差し込み、辺りは橙色に染まっている。

窓の外を見ると、綺麗な夕焼けが見えた。

突然、下校を促す音楽がスピーカーから流れだした。

その音色はどこか寂しげだった。





昇降口でふと気がついた。

私達はいつのまにか３人になっている。

結菜の姿が見当たらない。

『あれ？結菜は？』

「教室を出た時はいたはずだよ。」

まさか……。




フラグ回収のときが来るのは、私が思っていたよりもはやかったようだ。

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