同族嫌悪？知るか、嫌いなのものはしょうがない。【文スト】

似たもの同士１８ ページ19

耶泉「さて・・・もう一回やるか」

軽くストレッチをしながら、鏡花を見る。

泉「もう一度・・・？」

耶泉「嗚呼。手前、異能を操れないんだろ？なら、今は異能を使わず、短刀での戦闘に慣れるべきだ。そういう、夜叉系は私よりも、姐さんの方がいいだろうしな」

夜叉は、私も使えるが、今まで使ってきた練度が違う。
ならば、姐さんに任せるのが正直得策だろう。

耶泉「今度は私も攻撃はしないし、ましてや短刀奪いもしない。手前が攻撃をして、その攻撃の隙等を指摘する」

それに、これ以上鏡花を傷つけると、姐さんになにか云われそうだ。
お気に入りみてえだしな。

耶泉「まあ、あまりにも酷い様だったら、攻撃するがな。・・・まァ、その心配はいらねェだろ」

泉「・・・あの」

耶泉「なんだ？」

泉「先刻、貴方が短刀壊したから、今、武器を持っていない」

耶泉「・・・あ」

尾崎「・・・矢張り、お主らはどこか抜けとるのう」

云わないで下さい・・・

片手で顔を覆い、鏡花に話しかける。

耶泉「・・・手前、ナイフは？」

泉「判らない。でも、短刀よりも使いにくいのは確か」

・・・嘘だろ・・・
姐さんも、基本は刀だから、借りれない。

耶泉「・・・よし」

泉「？」

耶泉「一寸取ってくる」

泉(・・・この人、実力は本物だけど、一寸抜けてる・・・)

似たもの同士１９→←似たもの同士１７

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す