5stage ページ6
ガチャッ
ふぅ…、あんまり濡れずにすんだ
今日雨降るなんて天気予報じゃ言ってなかったのに
やむ様子はないし、なんなら明日まで降ってそうな嫌な天気だな
干してた洗濯物も…早くかわかしとかないと
青「ん、タオル」
榊「ありがと」
我が物顔で私の家のタオルを私に手渡す大輝。
それにどうして動じないのかというと帰って来た時に鍵が開いていたから。
私は学校近くのマンションで一人暮らしをしていて「こっちに帰る方が楽だから」という理由で大輝もよく泊まりに来ている。
万が一、私が留守にしているときに来て外で長時間待たすようなことになったら嫌だから合鍵を渡していたのだ。
榊「私 洗濯物とかするから先シャワー浴びてていいよ」
青「おー、じゃあお先」
雨に濡れた衣類はまとめて乾燥機にかけて、雨に濡れた髪をタオルで拭きながら着替える。
今日撮影なくてよかったな…
ピーンポーン
誰だろう、最近宅配とか頼んだ覚えはないんだけど
カメラ見てみるか…って、え、なんで??
ガチャッ
榊「…どしたの?」
今「いや〜見ての通り、雨に濡れてもうてな〜!ちょお雨宿りさせてくれへん?」
榊「いやウチホテルじゃないですけど…」
若「いいじゃねェか、落ち着いたらすぐ帰っから!」
榊「一人や二人だったら別に構わないんだけど」
桜「すみませんすみません!やっぱり迷惑でしたよね!!」
榊「あぁ、いやそんな謝られると逆にこっちが申し訳ないっていうか」
諏「悪い。今度詫びはするから」
榊「まあおおよその予想はつくから…、気にしないで。あと孝輔」
若「ん、どうした?」
榊「大輝もいるから喧嘩しないでね」
若「あー、努力はする」
榊「ん、じゃあみなさんどうぞ。風邪ひいちゃまずいから大輝のあとにシャワー浴びて」
今「いやいや、それはさすがにA優先やわ。女の子に風邪ひかすわけいかへんし」
榊「何言ってんの、WC出場選手の方が大事に決まってんじゃん」
若「こんな雨に濡れたくらいで風邪ひくほどヤワじゃねえよ、お前が先だ!いいな?」ポスッ
榊「…わかったよ」
青「うおっ…、なんでこんなにいんだよ。てかお前気安く頭触ってんじゃねぇ」パシッ
若「いって…お前、まずは話を…!」
榊「こら大輝、あんたの邪魔にはなってなかったでしょ!孝輔は一応先輩なんだからね!」
「「…。(たぶんそういう問題じゃないんだよなあ)」」
4人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:甲 | 作成日時:2023年6月1日 14時