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カランカラン
「いらっしゃいませー」
青「おー、A こっちだ」
榊「ってことなんで案内大丈夫です」
「かしこまりました、ごゆっくりどうぞ〜」
榊「お疲れ、今日もサボり?」
青「うるせーよ、俺のこと話しにきたワケじゃねえ」
榊「えらく不機嫌だね なんかあった?」
青「…別に」
榊「そう? 撮影終わりで私も疲れたからなんか甘いもの頼んじゃお」
青「…大丈夫なのかよ」
榊「大丈夫だよデザートのひとつやふたつ!」
青「そうじゃねェよ!…その、最近また学校の奴ら あたりがつえーだろ…」
榊「なに もしかして心配してくれてんの?」クスッ
青「…チッ、 お前も!あんな地味な格好しねーで普段通り過ごしゃ良いだろ」
榊「仕方ないじゃん、もう中学からアレで慣れちゃってるんだから。それにいまあのカッコやめたら落ち着いて学校居られないじゃん」
青「人気モデル様だもんな」
榊「まあね」ニッ
青「タイミングみて俺からも言っとく」
榊「いやダメだから」
青「なんでだよ!」
榊「いつも言ってるじゃん、私があのカッコやめる気がない以上大輝が庇ってくれちゃうと一層こじれるんだって!…このこと知ってる人が分かってくれれば私は平気だからさ」
青「お前はそういうけど、俺だって親戚がそういうめにあってんの見んの嫌なんだよ!」
榊「ありがと!だからこうして私といっぱい遊んだり出かけたりしてよ、それだけで充分だから」
「お待たせしました、チョコバナナクリームパフェです」
榊「ありがとうございます おいしそう〜!」
私がデザートを食べている間、大輝はずっと黙っていた。
普段はぶっきらぼうでたまに意地悪だけど、表に出さないだけでいつもこうして気にかけてくれているのを私は知っている。
幼いころからずっと一緒にいる従姉だから
私の意志を尊重してくれるし、何かあればすぐに駆けつけてくれたり相談にものってくれる。
大輝はすっごく優しい子なんだ。
いつも心配ばかりかけて、ごめんね
榊「ホントにありがとね、今度は私から誘ってい?」
青「あー、ヒマだったらな」
榊「ん!楽しみだな〜!どうせなら休日にいっぱい遊びたいしな〜…、さつきも誘っちゃう?」
青「なおさら煩くなンだろ」
榊「賑やかな方がいーじゃん!」
青「…任せるわ」
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作者名:甲 | 作成日時:2023年6月1日 14時