3stage ページ4
カシャッ カシャカシャッ…
ｶﾒﾗﾏﾝ「おっ 今日も絶好調だね！次は…あっそのポーズイイね…！！」
ｱｼｽﾀﾝﾄ「おお… めっちゃカッコいいなぁ…」
ｽﾀｯﾌ「こらアシ！見惚れてないで仕事しろ！！」
そう、私は大人気ファッション雑誌『
ただの読者モデル…というだけならそこまで気にしなくていいんだけど
ｽﾀｯﾌ「Aちゃんお疲れ様！おかげで今回の表紙も間違いなさそうだ！」
榊「いえ、皆さんのおかげですよ。いつもありがとうございます」ﾆｺ
ｶﾒﾗﾏﾝ「出来がいいのたくさん撮れちゃった…どうしよ、選べない」ﾑｯ
ｱｼｽﾀﾝﾄ「これはまたかなり吟味の時間がかかりそうですね…」
榊「じゃあ、先に失礼します」
「「お疲れ様でーす！」」
1年前に声をかけられてバイトのつもりで引き受けたモデル仕事。
思っていたより難しいけど楽しさもあって、学生の間は続けようと決めた
〜♪
大輝からの着信だった。
榊「はい」
青「仕事終わったか」
榊「今から帰るとこ」
青「んじゃそんままいつものファミレスこい」
榊「はーい」
いつも通り淡白な会話だけ交わして電話を切る。
高校生になって前より関わることが多くなったのは嬉しいことだった。
中学ではいろいろあったから、少し距離ができてしまっていたけど…またこうして何の変哲もない日を一緒に過ごせるとは思ってもみなかった。
またみんなに会いたいなあ
「え あれって…」
「モデルのAじゃない？！」
「うそ！こんなとこいる？そっくりさんかな…！？」
「いやあのオーラは本物だよ…！」
あ〜失敗した。やっぱりハット被っとくんだった
制服と一緒に紙袋の中に入れておいた黒無地のハットを被り追われる前にそそくさとその場をあとにする。
早くいかなきゃ大輝が拗ねちゃう
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作者名：甲 | 作成日時：2023年6月1日 14時
