悪。 ページ1
俺が居酒屋で酒を飲んでいると、一人の若い男が話しかけてきた。
「すいません。ははっ。
ちょっと変な話かもしれませんけど、話聞いてもらっていいですか?」
丁度暇してたしいいかもな。と思い、聞いてみる。
「私ですね。ちっちゃい頃から悪役が大好きだったんですよ。
悪役が人を傷つけてるの見て、面白がってたんです。、、、フフッ♪」
「ヒーローが穴に落ちそうになって片手でなんとか持ってる!
っていう時、あるじゃないですか。そこで悪役が足で片手を踏みつけるんですよねー。」
「けど、私そういう時、思ったんです。
「なんで落とさないんだろ?」って。落ちる時の表情が一番楽しいのに。」
「今思えばどんなサイコパスだって話ですけど、その時は本当にそう思ったんですよね。
そんな私が24歳。今は25なんで1年前ですね。公園で女の子に出会ったんです。」
「ベンチに座ってたその女の子の目には光がなくて、悪役が好きな私はつい惹かれて、
声をかけてしまったんです。「中学生くらいだよね?平日なのになんでここに?」って。」
「すると女の子はこう答えました。「私にはそういうの関係ないからね!」
目には光がないのに元気そうに答える彼女に私は狂気を感じましたよ。」
「けど、私はそれと同時に彼女にもっと興味を持ってしまいました。
私が名前を尋ねると彼女はニコニコとした笑みで「日出 二奈!」と答えました。」
「それから悪役好きの私と死んだ目をした彼女の関係が始まったんです。」
おいおい、、、確かにちょっと変だけど、リア充自慢かよ、、、。
「いやいや、違いますよ。もうちょっとだけ話を聞いてください。」
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作者名:悪役好き。 | 作成日時:2018年4月26日 22時