第４話 いつもと違う朝 ページ7
おはようございます。次の日の朝になりました。
嬉しいことにちゃんと現実だったようで、
私の目には見慣れた天井ではなく綺麗な天蓋が映っている。
『ふあぁ……』
欠伸をひとつ零して体を起こすと、見覚えのある茜色が目に入る。
『オペラさん…おはようございます』
「お早う御座います有花様。制服をお持ち致しました」
『ありがとうございます』
丁寧に畳まれた制服を受け取り、広げてみる。
悪魔学校の制服は、想像よりもずっと可愛らしい物だった。
人間界の制服も、灰色とか紺色ばかりじゃなく赤とか青とか使えばいいのに。
オペラさんが部屋を出たことを確認し、服を脱ぐ。
制服に袖を通し、髪を梳いて、鏡の前でくるりと一回転。
似合ってるかな？
おっと、そろそろ行かないと。
あまりのんびりしていると皆様に迷惑をかけてしまう。
コート掛けに掛けておいたパーカーとヘッドホンを身に付ければ準備OK。
そうして部屋を出ると、オペラさんと目が合った。
部屋の外で待っていたのだろうか。
お待たせしてすみません…
「良くお似合いですよ。さ、朝食の用意が整っておりますので参りましょう」
こちらです、と先導してくれるオペラさん。
目の前でゆらゆらと尻尾が揺れている。
流石に掴むのはまずいよね…我慢我慢…！
◆◇◆
『おじいちゃん、入間君、おはようございます』
「おはよう有花ちゃ〜ん！待ってたよ〜、制服似合ってるね♪」
「おはよう有花！」
私が挨拶をすれば、二人も笑顔で「おはよう」と返してくれる。
いいなぁ、こういうの。
人間界に居た時は、挨拶が返ってくる事なんてほとんど無かった。
両親はあまり家に居ないし、
クラスメイトは表情が変わらない私を気味悪がって話そうとしない。
まあ、後者は私が悪いんだけど…
「ほら、有花ちゃんも座って座って！」
『あっ、はい！』
いけない、ぼーっとしちゃってた…
おじいちゃんとオペラさんに促され、入間君のお向かいの席に着く。
目の前には魔界の料理がずらり。朝御飯だというのにかなりの量が並んでいる。
スープに目玉が浮いていたりと見た目は大分閲覧注意な感じだけど…
いい匂いするし、人間界の昆虫食とかと比べたらこっちのほうが断然おいしそうに見える。
『…いただきます』
意を決して、スープに浮かぶ目玉をすくい、口に運んだ。
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繰莉 - 私が使っているPSvitaの調子が悪いのか、何故かこの作品だけ更新出来ない状態です。仕方ないのでvitaの調子が戻るまで更新停止です…（・ω・`） (2020年12月2日 21時) (
レス) id: dbdea8e05b (このIDを非表示/違反報告)
繰莉 - 嘘つきピエロさん» (＊´∇`)ﾉありがとうございます〜！ 魔入間知ってたんですねぇ。更新頑張りますね！ (2020年11月5日 18時) (レス) id: dbdea8e05b (このIDを非表示/違反報告)
嘘つきピエロ - オペラさん落ち、最高ですねぇ♪僕もオペラさん大好きなので、めっちゃ嬉しいです！更新、無理のない程度に頑張って下さい！ (2020年11月3日 22時) (レス) id: f059c2a2b0 (このIDを非表示/違反報告)
かりんとう(プロフ) - 繰莉さん» 登録ありがとうございます！面白かったです((ﾊｱﾄ (2020年10月17日 15時) (レス) id: 0a870a00f2 (このIDを非表示/違反報告)
繰莉 - もちもちクッションさん» ありがと〜♪ほどほどに頑張るわ（^^＊） (2020年10月4日 0時) (レス) id: dbdea8e05b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：繰莉 | 作成日時：2020年10月2日 23時
