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言ってみたものの、霊感を魔力に変えるだなんて、そんな事出来るのだろうか。
消してしまってもいいけれど、魔力欲しいじゃん。

消す事も無理ならば、諦めてこのまま過ごしますけど…

想像してみな?
目の前に血みどろの女の人(※幽霊)や
上半身だけの男の人(※幽霊)が居るんだよ?
声も姿もはっきりしてるし。怖すぎ。
霊感強すぎるだろ。

「ん〜、多分出来ると思うけど…」

『本当ですか?!』

「うん、ちょっと目を瞑っていてね?」

ドキドキしながらぎゅっと目を閉じる。
すると、何かに包み込まれる様な不思議な感覚を感じた。
なんとなく暖かい…この感覚結構好きだな。

「はいっ!もう目開けていいよ〜」

目を開くと、霊は見えなくなっていた。
よかったぁ〜…もう毎日怯えて過ごさなくていいんだ。

でも、本当に魔力になってるのかな…?

「有花ちゃん、ちょっと指立てて」

『こうですか?』

よく分からないけれど、おじいちゃんと同じように人差し指を立てる。

「復唱してね、" ラファイア "!」

なんだか炎でも出そうな呪文だな。
もしそうだとしたら、危なくないようになるべく小さいのがいいな…

『ラファイア…!』

唱えてみると、指先に小さな炎が現れた。

「『おぉ〜!!」』

すごい!大体イメージ通りだ!

「初めてなのに上手だねぇ」

おじいちゃんは私の頭にぽんと手を乗せると、優しく微笑んだ。

『ありがとうございます!』

「魔力には限界があるから使いすぎないように気を付けてね?じゃ、今度こそおやすみ」

『はい、おやすみなさい』

パタンと扉が閉じる。

『いやぁ、こんな豪華な部屋を独り占めできるのか…』

小さな炎はまだ消えずに、指先でゆらゆらと優雅に揺れている。

こういう赤色、オペラさんに似合いそう…
赤色の髪だし、こういう色のドレスとか着たらきっとこの炎みたいで綺麗だろうな。

そういえば、オペラさんも家族ってことになるんですかね?

悪魔を召喚したらこんなことになるなんて…まるで夢みたいだ。
とても、幸せな夢。

明日の朝起きたら全部夢でしたーとか、ならないといいな。

ふかふかのベッドにダイブすれば、すぐに眠気が襲ってきた。

夢でなければ、明日から悪魔の学校に通うのか…
人間界じゃ友達いなかったからな、友達作りたい。

布団に潜って瞼を閉じる。

どうか夢ではありませんように…

第4話 いつもと違う朝→←第3話 新しい家族



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繰莉 - 私が使っているPSvitaの調子が悪いのか、何故かこの作品だけ更新出来ない状態です。仕方ないのでvitaの調子が戻るまで更新停止です…(・ω・`) (2020年12月2日 21時) (レス) id: dbdea8e05b (このIDを非表示/違反報告)
繰莉 - 嘘つきピエロさん» (*´∇`)ノありがとうございます〜! 魔入間知ってたんですねぇ。更新頑張りますね! (2020年11月5日 18時) (レス) id: dbdea8e05b (このIDを非表示/違反報告)
嘘つきピエロ - オペラさん落ち、最高ですねぇ♪僕もオペラさん大好きなので、めっちゃ嬉しいです!更新、無理のない程度に頑張って下さい! (2020年11月3日 22時) (レス) id: f059c2a2b0 (このIDを非表示/違反報告)
かりんとう(プロフ) - 繰莉さん» 登録ありがとうございます!面白かったです((ハアト (2020年10月17日 15時) (レス) id: 0a870a00f2 (このIDを非表示/違反報告)
繰莉 - もちもちクッションさん» ありがと〜♪ほどほどに頑張るわ(^^*) (2020年10月4日 0時) (レス) id: dbdea8e05b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:繰莉 | 作成日時:2020年10月2日 23時

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