第3話 新しい家族 ページ5
" 孫になってもいい " そう伝え、契約書に名前を書いてポンと判子を押す。
おじいさんは子供みたいに大喜びしていて、
こんなに喜んでくれるのか、と私も少しだけ嬉しくなった。
二頭身になっているのはどういう仕組みなんだろう?
「そうと決まれば、これが必要ですね」
声が聞こえたかと思えば、頭から薄紫色の液体を勢い良く浴びせられる。
『何するんですかオペラさん!?』
「人間の匂いを消す香水です」
そんなマジックアイテムが存在するのか。
結構な量を浴びた筈なのに、気付けばもう乾いている。
不思議だなぁ。
「明日から有花ちゃんも
入間くんの双子の妹として悪魔学校バビルスに通わせてあげる♪」
おじいさんは青髪の男の子の肩に手を添えながら嬉しそうに言う。
青髪の子、入間君って言うんだ。
「よろしく、有花さん!」
ぱあっと明るい笑顔を私に向ける入間君。
癒やしだ…
『妹設定なんだし、呼び捨てでもいいですよ。こちらこそよろしく、入間君』
そんな感じで入間君と挨拶を交わしていると、
「有花ちゃ〜ん!お部屋が用意できたよ〜!」
とおじいさんからお呼びが掛かる。
おいでおいで〜♪と手招きをするおじいさんを追って部屋まで行ってみると……
天井にはキラキラのシャンデリア、天蓋付きのふかふかで大きなベッド、
大きな本棚、大きな鏡…全てにおいてサイズが大きいな…
側にあったクローゼットを開いてみれば、沢山のお洋服。
凄い…至れり尽くせり過ぎる…!
「どうどう?気に入ってくれた〜?」
『はい!ありがとうございます、凄く嬉しいです!』
素直にお礼を述べると、おじいさんはとても嬉しそうに頷いた。
「それじゃあ、ゆっくり休んでね」
そっか、今は夜だったっけ…
『あっ、待って下さいおじいさん!』
ある事を思い出して、おじいさんを呼び止める。
「" おじいちゃん " って呼んで欲しいな〜
もう家族なんだから敬語もナシ! で、なあに?」
そっか、家族か…私の、新しい家族…
『敬語なしは…頑張るね』
誰にでも敬語使うのが癖になってしまっていて…
『お願いがあるの、おじいちゃん。
私の霊感を、魔力に変える事って…できたりしますか…?』
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繰莉 - 私が使っているPSvitaの調子が悪いのか、何故かこの作品だけ更新出来ない状態です。仕方ないのでvitaの調子が戻るまで更新停止です…(・ω・`) (2020年12月2日 21時) (レス) id: dbdea8e05b (このIDを非表示/違反報告)
繰莉 - 嘘つきピエロさん» (*´∇`)ノありがとうございます〜! 魔入間知ってたんですねぇ。更新頑張りますね! (2020年11月5日 18時) (レス) id: dbdea8e05b (このIDを非表示/違反報告)
嘘つきピエロ - オペラさん落ち、最高ですねぇ♪僕もオペラさん大好きなので、めっちゃ嬉しいです!更新、無理のない程度に頑張って下さい! (2020年11月3日 22時) (レス) id: f059c2a2b0 (このIDを非表示/違反報告)
かりんとう(プロフ) - 繰莉さん» 登録ありがとうございます!面白かったです((ハアト (2020年10月17日 15時) (レス) id: 0a870a00f2 (このIDを非表示/違反報告)
繰莉 - もちもちクッションさん» ありがと〜♪ほどほどに頑張るわ(^^*) (2020年10月4日 0時) (レス) id: dbdea8e05b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:繰莉 | 作成日時:2020年10月2日 23時