検索窓
今日:3 hit、昨日:7 hit、合計:34,673 hit

第3話 新しい家族 ページ5

" 孫になってもいい " そう伝え、契約書に名前を書いてポンと判子を押す。

おじいさんは子供みたいに大喜びしていて、
こんなに喜んでくれるのか、と私も少しだけ嬉しくなった。

二頭身になっているのはどういう仕組みなんだろう?

「そうと決まれば、これが必要ですね」

声が聞こえたかと思えば、頭から薄紫色の液体を勢い良く浴びせられる。

『何するんですかオペラさん!?』

「人間の匂いを消す香水です」

そんなマジックアイテムが存在するのか。
結構な量を浴びた筈なのに、気付けばもう乾いている。
不思議だなぁ。

「明日から有花ちゃんも
 入間くんの双子の妹として悪魔学校バビルスに通わせてあげる♪」

おじいさんは青髪の男の子の肩に手を添えながら嬉しそうに言う。
青髪の子、入間君って言うんだ。

「よろしく、有花さん!」

ぱあっと明るい笑顔を私に向ける入間君。
癒やしだ…

『妹設定なんだし、呼び捨てでもいいですよ。こちらこそよろしく、入間君』

そんな感じで入間君と挨拶を交わしていると、
「有花ちゃ〜ん!お部屋が用意できたよ〜!」
とおじいさんからお呼びが掛かる。

おいでおいで〜♪と手招きをするおじいさんを追って部屋まで行ってみると……

天井にはキラキラのシャンデリア、天蓋付きのふかふかで大きなベッド、
大きな本棚、大きな鏡…全てにおいてサイズが大きいな…
側にあったクローゼットを開いてみれば、沢山のお洋服。

凄い…至れり尽くせり過ぎる…!

「どうどう?気に入ってくれた〜?」

『はい!ありがとうございます、凄く嬉しいです!』

素直にお礼を述べると、おじいさんはとても嬉しそうに頷いた。

「それじゃあ、ゆっくり休んでね」

そっか、今は夜だったっけ…

『あっ、待って下さいおじいさん!』

ある事を思い出して、おじいさんを呼び止める。

「" おじいちゃん " って呼んで欲しいな〜
 もう家族なんだから敬語もナシ! で、なあに?」

そっか、家族か…私の、新しい家族…

『敬語なしは…頑張るね』

誰にでも敬語使うのが癖になってしまっていて…

『お願いがあるの、おじいちゃん。
 私の霊感を、魔力に変える事って…できたりしますか…?』

・→←第2話 私なんかでいいのなら



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (69 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
93人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

繰莉 - 私が使っているPSvitaの調子が悪いのか、何故かこの作品だけ更新出来ない状態です。仕方ないのでvitaの調子が戻るまで更新停止です…(・ω・`) (2020年12月2日 21時) (レス) id: dbdea8e05b (このIDを非表示/違反報告)
繰莉 - 嘘つきピエロさん» (*´∇`)ノありがとうございます〜! 魔入間知ってたんですねぇ。更新頑張りますね! (2020年11月5日 18時) (レス) id: dbdea8e05b (このIDを非表示/違反報告)
嘘つきピエロ - オペラさん落ち、最高ですねぇ♪僕もオペラさん大好きなので、めっちゃ嬉しいです!更新、無理のない程度に頑張って下さい! (2020年11月3日 22時) (レス) id: f059c2a2b0 (このIDを非表示/違反報告)
かりんとう(プロフ) - 繰莉さん» 登録ありがとうございます!面白かったです((ハアト (2020年10月17日 15時) (レス) id: 0a870a00f2 (このIDを非表示/違反報告)
繰莉 - もちもちクッションさん» ありがと〜♪ほどほどに頑張るわ(^^*) (2020年10月4日 0時) (レス) id: dbdea8e05b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:繰莉 | 作成日時:2020年10月2日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。