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両手を上に掲げると、ポフンという音とともに
茜色をしたネコが私の肩の上に現れる。
『すみませんオペラさん。なんか位階を決めるらしくて』
そんな私の言葉を聞いた瞬間、先生が勢い良く後退った。
『先生？どうしたんですか？』
近付こうと一歩足を踏み出すと、とても嫌そうな顔で…
「近寄るな」
『酷くないですか？！』
あっ、もしかして先生ネコ苦手なんですかね？
それなら逃げるのも納得いくけど、そんなこと言われたらちょっと傷付くよ…
「 " 近寄るな " だなんて、酷いですねカルエゴくん」
オペラさんはぴょんと先生の頭に跳び移ると、
小さな手でぺしぺしとちょっかいを出し始める。
耳も尻尾もぴんと立ち、表情も心なしか楽しそうだ。
「やめてください、というか離れてください…！」
「お断りします」
先生はオペラさんを引き剥がそうと頑張っている。
オペラさん、微動だにしてないけど。
「おい貴様！手を叩け！」
『手拍子ですか？』
「召喚解除だバカ者！全く、兄妹揃って…！」
あー、なるほど。手を叩けば召喚が解除されるんだ。
で、先生は解除してもらって今すぐこの状況から抜け出したいと。
そういう事ですね？
――― だが断る。
『もうちょっとこの可愛い姿のオペラさんを眺めていたいので…嫌です。』
「貴様…ｯ！何をふざけた事を言っている！」
「まあまあカルエゴくん、可愛い姿のオペラ先輩でも見て落ち着いてください」
そう言うと、オペラさんはするりと移動して先生の顔面にぴたぁっと張り付いた。
「これで見える訳ないでしょう…！」
あれ、息できてるのかな…喋ってるからできてるか。
「この…ｯ！」
数分後、先生はやっとの思いでオペラさんを引き剥がす事に成功したようだ。
それは良かったんだけど、あの、先生？何降り被ってるんですか？
まさかオペラさんをこっちに投げる気じゃないですよね？！
あれだけ遊ばれてイラつくのは分かりますけど！
先輩を投げるのは、生き物を投げるのはダメじゃない？！
ぽいっと投げて寄越されたオペラさんを落とさないようにキャッチして、
『投げないでくださいよカルエゴ先生っ！』と声を上げる。
「悪い」
『もう少し心を込めてほしいです…』
―― ポフン ――
『え？』
聞き覚えのある音、薄紅色の煙。嫌な予感がする。
これ絶対、元の姿に戻ってるやつじゃん…！
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繰莉 - 私が使っているPSvitaの調子が悪いのか、何故かこの作品だけ更新出来ない状態です。仕方ないのでvitaの調子が戻るまで更新停止です…（・ω・`） (2020年12月2日 21時) (
レス) id: dbdea8e05b (このIDを非表示/違反報告)
繰莉 - 嘘つきピエロさん» (＊´∇`)ﾉありがとうございます〜！ 魔入間知ってたんですねぇ。更新頑張りますね！ (2020年11月5日 18時) (レス) id: dbdea8e05b (このIDを非表示/違反報告)
嘘つきピエロ - オペラさん落ち、最高ですねぇ♪僕もオペラさん大好きなので、めっちゃ嬉しいです！更新、無理のない程度に頑張って下さい！ (2020年11月3日 22時) (レス) id: f059c2a2b0 (このIDを非表示/違反報告)
かりんとう(プロフ) - 繰莉さん» 登録ありがとうございます！面白かったです((ﾊｱﾄ (2020年10月17日 15時) (レス) id: 0a870a00f2 (このIDを非表示/違反報告)
繰莉 - もちもちクッションさん» ありがと〜♪ほどほどに頑張るわ（^^＊） (2020年10月4日 0時) (レス) id: dbdea8e05b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：繰莉 | 作成日時：2020年10月2日 23時
