第７話 茜色の念子 ページ13
「喧しいぞ貴様等！さっさと授業を受けに行け！」
私がクラスの皆に囲まれてあたふたしていると、
先生がこの喧騒に負けない大きな声で言い放った。
「ちぇ〜」
「もうちょい話したいのにな 〜」
とか言いつつも、皆素直に私から離れて教室を出て行く。
別の教室に移動なのか…よ〜し、付いて行こ。
皆の後に付いて廊下を歩いていると、
「編入生、貴様はこっちだ」
分かれ道の所で先生にぐいっと手を引かれ、皆とは反対の方向に連れて行かれる。
『え、なんで私だけ別行動なんですか』
入間君と離れるとか不安しかないんだけど。
しかも、この見るからにおっかない先生と二人きりですか？！
「貴様の位階を決めるため、まずは使い魔の召喚を行う」
連れて来られたのは、なんだか物々しい大広間。
天井高〜い、広〜い、あっ、ここ声響くかな…
「おい貴様、何をしようとしている」
すうっと息を吸い込んで声を出そうとしたところを、先生に肩を掴まれ制止される。
『ちょっと大声出してみようかと…』
「…退学にするぞ」
『申し訳ありませんでした二度と致しません』
本気かどうかはわからないけど、退学だけはご勘弁を…！
というかいつまで肩掴んでるんですか、離して欲しいです。
地味に爪が当たってて痛い。
「使い魔召喚のための羊皮紙は私の印が入った物を使うように。
不正があればすぐ分かるからな」
私の肩から手を離し、ポケットから一枚の羊皮紙を取り出す。
中心に描かれている謎の模様が先生の印なのか。
悪魔には家系ごとにそれぞれ印があるらしい。前に本で読んだ。
おじいちゃんやオペラさんはどんな印なんだろう。
……あっ…
『あの、これって…既に使い魔がいる場合はどうすれば良いのでしょうか…』
ギリギリ思い出した。オペラさんという可愛い使い魔がいるんですよ。
ほんと、ネコってなんであんなに可愛いんだろうね。
「…そうか。ならば、今すぐ召喚してみせろ」
先生は手に持っていた羊皮紙を仕舞うと、代わりに使い魔召喚シールを私に手渡した。
これ、持ってるんだけど…まあいっか。
受け取ったシールを手の甲に貼って…万歳っ！
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繰莉 - 私が使っているPSvitaの調子が悪いのか、何故かこの作品だけ更新出来ない状態です。仕方ないのでvitaの調子が戻るまで更新停止です…（・ω・`） (2020年12月2日 21時) (
レス) id: dbdea8e05b (このIDを非表示/違反報告)
繰莉 - 嘘つきピエロさん» (＊´∇`)ﾉありがとうございます〜！ 魔入間知ってたんですねぇ。更新頑張りますね！ (2020年11月5日 18時) (レス) id: dbdea8e05b (このIDを非表示/違反報告)
嘘つきピエロ - オペラさん落ち、最高ですねぇ♪僕もオペラさん大好きなので、めっちゃ嬉しいです！更新、無理のない程度に頑張って下さい！ (2020年11月3日 22時) (レス) id: f059c2a2b0 (このIDを非表示/違反報告)
かりんとう(プロフ) - 繰莉さん» 登録ありがとうございます！面白かったです((ﾊｱﾄ (2020年10月17日 15時) (レス) id: 0a870a00f2 (このIDを非表示/違反報告)
繰莉 - もちもちクッションさん» ありがと〜♪ほどほどに頑張るわ（^^＊） (2020年10月4日 0時) (レス) id: dbdea8e05b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：繰莉 | 作成日時：2020年10月2日 23時
