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皆から視線を注がれ緊張しつつも、前に向かって足を進める。

前に出てきたのはいいものの…頭が真っ白だ。

「編入生を紹介する」

先生は皆に向けてそう言うと、" 何か言え " とでも言うような目を私に向けた。

自己紹介…とりあえずよろしくお願いしますって言っておけば大丈夫かな…

『鈴木有花です。訳あってこんな可笑しな時期の編入となりましたが…
 えっと…これから宜しくお願いします…!』

結局何を言うか思いつかなくて、いつか漫画で見た台詞を丸パクりしたけれど…
まぁ、良しとしよう。
こんな大勢の前で喋れただけでも凄いよ。
私にしては頑張った。

「はいはーい!質問!」

元気良く手を挙げたのは、金髪で小柄な男の子。

「 " スズキ " って言ってたけどさ、入間くんの兄弟なの?」

『はい、双子の妹…です』

そういう設定です。
一応双子ということになっているのだが…
私と入間君、そんなに似てないと思うから怪しまれないか心配。

「なんと!入間様に妹君がおられたとは…!」

突然立ち上がったのはアズ君とクララさん。
何事ですか。

「入間ちの妹ちゃん?!よろしくね!私クララ!入間ちのオトモダチ!
 あっ、こっちはアズアズ〜!こんど有花ちも一緒に遊ぼうね!」

クララさんは勢い良く私に突っ込んで来ると、
にこにこしながら一息で言い切った。

入間君が言っていた通り、とっても元気で明るい人だ。

「おいウァラク、突撃するな!迷惑だろう!」

少し遅れてアズ君もやって来た。
アズ君はクララさんの襟首を掴むと、ぐいっと私から引き剥がす。

「そうだ有花ち、アメちゃんあげる!どっちがいい?」

目の前に差し出された手の上には、イチゴ味とチョコ味の飴が乗っている。

『じゃあ…チョコ味貰いますね。ありがとクララさん』

「クララでいーよ!」

「私はアスモデウス・アリスと申します。宜しくお願いします、有花さん」

アリスっていうんだ…髪ピンクだし長めだし、女の子みたい…
とか言ったらまずいかな。

…それにしてもアリス君、本当美形だな。

「有花ちゃんってゲーム好き?」

「これからよろしくでござる!」

「そのヘッドホン似合ってるわね♪」

『えっ、ありがとうございます』

アリス君を眺めていたら、急に皆が一斉に話し掛けてきた。
嬉しいんだけど、対応が追い付かないです…!

第7話 茜色の念子→←第6話 アブノーマルクラス



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繰莉 - 私が使っているPSvitaの調子が悪いのか、何故かこの作品だけ更新出来ない状態です。仕方ないのでvitaの調子が戻るまで更新停止です…(・ω・`) (2020年12月2日 21時) (レス) id: dbdea8e05b (このIDを非表示/違反報告)
繰莉 - 嘘つきピエロさん» (*´∇`)ノありがとうございます〜! 魔入間知ってたんですねぇ。更新頑張りますね! (2020年11月5日 18時) (レス) id: dbdea8e05b (このIDを非表示/違反報告)
嘘つきピエロ - オペラさん落ち、最高ですねぇ♪僕もオペラさん大好きなので、めっちゃ嬉しいです!更新、無理のない程度に頑張って下さい! (2020年11月3日 22時) (レス) id: f059c2a2b0 (このIDを非表示/違反報告)
かりんとう(プロフ) - 繰莉さん» 登録ありがとうございます!面白かったです((ハアト (2020年10月17日 15時) (レス) id: 0a870a00f2 (このIDを非表示/違反報告)
繰莉 - もちもちクッションさん» ありがと〜♪ほどほどに頑張るわ(^^*) (2020年10月4日 0時) (レス) id: dbdea8e05b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:繰莉 | 作成日時:2020年10月2日 23時

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