第9話 ページ9
『ホントだ。でもま、大丈夫だよ』
「お前、いじめられてんの？」
『うーん、よく解んない。これいじめなの？』
「いじめだろ。殴ったり蹴ったりするのは」
米屋の言葉に返事をすると、穂刈がツッコミを入れた。
『ふぅん？でも痛くないから大丈夫ですよ。其れに、
「「「「？」」」」
男子が頭にハテナを浮かべる。
『あの人達より、強いからいじめじゃない。では、行こう、米屋クン。授業始まるよ。先輩方、ありがとうござました』
「じゃ、さいなら〜」
米屋と少女は駆けて行った。
「・・・気持ちわりぃ」
影浦がポツリと声を出した。
「如何したんだ？」
村上が尋ねる。
「アイツ、蹴られてるときずっと「ツマラナイ」って感情だったんだよ。流れ弾が飛んできて解ったけどよ」
「「「「ツマラナイ」・・・？」」」
そして、数日後の昼。
12月14日、土曜日の事。
丁度、やって来たネイバーが空閑遊真だと解った後の話。
「ところでなんだけど、第一高校にいる高校生ってさ、ある女子見たことない？」
迅が声を上げた。
「ある女子？」
「それは今必要なことか？」
忍田と城戸が返す。
「いや〜、それもしかしたらネイバーかもしれないんだよね」
「何だと！？」
「本当なのか、迅」
鬼怒田は驚きの声を発し、城戸は訊き返した。
「確証はないけど、多分そうだよ。三輪とか米屋あたりはもう会ってるんじゃないかな。其れに、メガネくんも会ってる」
「本当か！？」
忍田が大きな声を出した。
「あ、はい・・・魔方陣みたいなのを出して、戦ってました・・・」
「知っているか確認を取る。2人を呼べ」
城戸の命令で呼び出される米屋と三輪。
三輪は迅の顔を見ると嫌そうな顔をしたが、直ぐに城戸の方に向き直った。
「・・・お呼びでしょうか」
「今から言う女に見覚えはないか」
「女・・・？」
米屋が首を傾げた。
「三雲くん、話してくれるか？」
「あ、はい・・・」
忍田が訊くと、三雲は話し出した。
「夜だったので確証は持てませんが・・・髪は黒のストレートで腰まであって、ハーフアップ。上の髪が少し跳ねていて、目の色は青だと思います」
米屋と三輪は揃ってその人物の名を口にした――。
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スイ - チョコさん» 蒼と翆ですか？ (2021年1月10日 19時) (
レス) id: aafce01704 (このIDを非表示/違反報告)
チョコ - 主人公の名前をです！ (2021年1月5日 11時) (レス) id: 0af90dc59f (このIDを非表示/違反報告)
チョコ - 名前を変換できるようにしてほしい (2021年1月5日 11時) (レス) id: 0af90dc59f (このIDを非表示/違反報告)
スイ - 桔梗さん» 解りました！今はテスト期間で忙しいので、終わったらやりますね！ (2020年10月5日 18時) (レス) id: c26352c883 (このIDを非表示/違反報告)
桔梗 - 名前を変換できるようにしてほしいです! (2020年10月5日 8時) (レス) id: a618904336 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スイ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/suinatsu/
作成日時：2020年9月17日 0時
