第40話 ページ45
「次期王女、ベロニカ・アクアマリンとの婚約を破棄し、其のものを国外追放とする！」
『嘘でしょ』
「また私、モント・サファイヤはリュンヌ・ユークレースとの婚約を結ぶ！」
『嘘でしょ！？』
大きな声で素っ頓狂な声を上げる。
「・・・理由を、お聞かせ願えますか？」
「え、修羅場？これ修羅場ってやつ？」
「陽介うるさい」
米屋を制止する三輪。
だが騒ぎたくなる気持ちもわかる。
結婚式の日に婚約解消などふざけている。
「身に覚えがないとは言わせない。リュンヌにひどいことをしたと聞いている」
「ひどいこと？・・・わたくしは、リュンヌ様が婚約者のいる人へのスキンシップがひどかったため、注意したことや、発言権もなしに王様に口を出したことを注意したことなどしかございませんわ」
「で、でもぉ・・・その言い方がきつくてぇ・・・わたくし、怖かったんですのよ・・・？」
この場で隠れている数名は思ったであろう。
あれ、デジャヴ？と
学校にいるいじめっ子と同じ、顔。
「リュンヌだって怖がっている。日頃から辛く当たっていたのであろう？」
「・・・いいえ、そんなつもりはございませんわ。わたくしはどんな人にも、平等に接してまいりました」
「嘘ですわ！私の靴を隠したり、トイレで上から水を被せたりしてきましたわ！」
「わたくしはやっておりません。もしリュンヌ様が嘘をおっしゃっている場合、わたくしへの名誉棄損となってしまいますが、大丈夫ですか？」
「・・・っ！ほら、またそうやって私につらく言うんですか？」
“どっちがだよ！”
その場にいる王子とリュンヌ以外はそう思った。
「今、否定しなかった・・・」
「嘘って事？」
「ひどいのはどちらよ・・・」
疑いの目も強くなっている。
「・・・わたくしは今まで、殿下に仕えてまいりました。勿論、殿下が正しき道を外れそうになったのであれば、厳しく言い、元の道に戻れるようにしてまいりました。ですが・・・」
「殿下の心は、リュンヌ様にあられるのですね」
少しだけ寂しいような顔でベロニカは言った。
「わたくしは、構いません。殿下がそれで幸せだと思うのであれば、そうなさってください」
「・・・っ！だがリュンヌへの数々の暴言！そして過ちを認めぬその態度！ベロニカ、貴方は国外追放です。ここから出ていけ！」
『はいはい、そこまでね』
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チョコ - 主人公の名前をです！ (2021年1月5日 11時) (レス) id: 0af90dc59f (このIDを非表示/違反報告)
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スイ - 桔梗さん» 解りました！今はテスト期間で忙しいので、終わったらやりますね！ (2020年10月5日 18時) (レス) id: c26352c883 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スイ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/suinatsu/
作成日時：2020年9月17日 0時
