第34話 ページ38
「何で生きて・・・」
未来視を持つ迅が声を漏らした。
『あ、ゴメンね。ボク達もう死んでるから、もう死ねないんだよ。あと、キミのサイドエフェクトは今無効化してあるから』
『何でそんなことするんだい?可哀想じゃないか』
『いやぁ、死んだと思ったら生きててーとか面白くない?』
『あ、オレ同感』
『ねエ』
『まぁ、ボクはちょっと禁忌を犯しちゃってさ。そのせいで、死ねなくなったんだよ』
『ねエ』
『しかも痛みを感じなくしてたから、さっきのは完全な演技ってことだよ』
『ねエ』
『もう、煩いなフォス。なに?』
『アタイの心臓どこだイ・・・あ』
『何だい?心臓が見つからないのかい?』
『あっ違うんだフォティア、そのだナ・・・』
『先に見つけて実験に使うかねェ・・・』
『あーあ、自分から地雷踏んだよフォス。相変わらずバカだなぁ』
『ネロ!一緒に探せヨ!』
フォティアとフォスの心臓探しが始まる。
何を隠そうフォティアは人体実験や解剖が好きなのだ。
『おイ、仲間がどうなってもいいのかヨ!?』
『アハハ。死にはしないよ。机の下』
2人が反応した。
心臓を手にしたのは・・・
『ア、危なかっタ・・・』
フォスだ。
『おや、折角アタシが実験してあげようと思ったのに・・・』
『結構だヨ!』
最後にフォスが回復魔法を使った。
『さて、全員治ったね?説明再開しても?』
「・・・俺のサイドエフェクトが効かないのは何で?』
迅があまり見せない顔で訊いた。
『さっきも言ったでしょ?無効化たんだ。もう解くから安心して』
パチンと指を鳴らすネロ。
『さて、これから多分魔界を月時計が搔きまわすだろうね。何か対策打たなくちゃ・・・』
「あの月時計とは、どんな人物なんだ?」
忍田が訊いた。
『まぁ、若造というか、自己中というか・・・ボクらと同じ魔女なんだけど、新しく作った月魔法専門なんだ』
『見た感じのイメージと捉えてもらっていいよ』
デンドロが補足する。
『取り敢えず、近々決戦になることを伝えておけばいいかな?』
『いいんじゃねえか?いつにする?』
『クリスマスとか?雪降るかなー、今年』
『ネロ、真面目に考えろ・・・』
『アネモス、いいじゃないか!クリスマスに戦争とか腕がなるよ!』
物々しい言葉と真逆に楽しそうな少女達。
その時、新たな扉が出現した。
「――敵襲です!」
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スイ - チョコさん» 蒼と翆ですか? (2021年1月10日 19時) (レス) id: aafce01704 (このIDを非表示/違反報告)
チョコ - 主人公の名前をです! (2021年1月5日 11時) (レス) id: 0af90dc59f (このIDを非表示/違反報告)
チョコ - 名前を変換できるようにしてほしい (2021年1月5日 11時) (レス) id: 0af90dc59f (このIDを非表示/違反報告)
スイ - 桔梗さん» 解りました!今はテスト期間で忙しいので、終わったらやりますね! (2020年10月5日 18時) (レス) id: c26352c883 (このIDを非表示/違反報告)
桔梗 - 名前を変換できるようにしてほしいです! (2020年10月5日 8時) (レス) id: a618904336 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:スイ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/suinatsu/
作成日時:2020年9月17日 0時