第25話 ページ26
『星月蒼』
少女はそう答えた。
「そんな奴はおらんことぐらい解っとる！如何やって戸籍を作った！？」
『へぇ、ボーダーは戸籍がどうのとかまで解るんだね』
少女は口角を上げた。
『気を付けた方が良いよ。キミ達の言動一つ一つで、沢山の情報が解るんだ』
「お前は何者かと訊いている」
城戸が先程より低い声を出した。
『まぁまぁ、ちゃんと言うから安心しなよ』
少女は警察官のように敬礼した。
警察官と違うのは、上に挙げた方の手で帽子のつば掴んでいることだ。
『
『ネロ・アクアオーラだよ』
「・・・は？」
『そうだよね。一回じゃ解んないよね。ボクも良く噛まずに言えたなって思ったもん』
けらけらと笑う少女。
『まぁ簡単に言えば、魔界と人間界の間を管理してるところの一番上って事だよ』
「魔界だと？」
『そう！妖精とか、魔獣とか、そのあたりが沢山住んでるんだ』
「そんなものがあるわけないだろう！」
『ほらぁ！ニンゲンの直ぐ否定するクセ！直した方が良いよ。考えを広げて、もっと寛大な世界線？とやらで見てみなよ。想像するのは得意だろ？』
少女・・・
『ボクがキミ達と戦ったのはそれを証明するため。ニンゲンはボク達の事を忘れているだろうなと思って存在を証明させてあげたのにさ・・・いつだって「アリエナイ、アリエナイ」しか言わないじゃん！ツマンナイよ』
この状況に似つかわしくない、明るい声でそう言うネロ。
『で、ボクは魔女だ。魔法を使える。もう一度証明してあげる』
すると、少女はぱちんと指を鳴らした。
皆の前に紅茶が現れる。
「！？」
『あれ、紅茶は嫌い？シロップとか砂糖もあるから使っていいよ？』
言うなり自分も飲み出した。
『・・・飲まないの？ニンゲンの中でもニホンジンは礼儀を大切にしてた筈だけど』
「正体の解らんヤツが出した紅茶なぞ飲めるか！」
――ガチャン！
少々荒々しくネロはソーサーにティーカップを置いた。
『・・・別に毒なんか入れなくても、ボクは簡単にキミ達を殺せるんだ』
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スイ - チョコさん» 蒼と翆ですか？ (2021年1月10日 19時) (
レス) id: aafce01704 (このIDを非表示/違反報告)
チョコ - 主人公の名前をです！ (2021年1月5日 11時) (レス) id: 0af90dc59f (このIDを非表示/違反報告)
チョコ - 名前を変換できるようにしてほしい (2021年1月5日 11時) (レス) id: 0af90dc59f (このIDを非表示/違反報告)
スイ - 桔梗さん» 解りました！今はテスト期間で忙しいので、終わったらやりますね！ (2020年10月5日 18時) (レス) id: c26352c883 (このIDを非表示/違反報告)
桔梗 - 名前を変換できるようにしてほしいです! (2020年10月5日 8時) (レス) id: a618904336 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スイ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/suinatsu/
作成日時：2020年9月17日 0時
