第22話 ページ22
『ほらみんな頑張って？まだ傷一つつけられてないんだから！』
けらけらと笑い声をあげる。
「おいおい、おかしいだろ・・・！」
出水が半笑いで呟いた。
「星月・・・！お前は殺 す！」
三輪がうなり声をあげた。
『うん・・・残念だけど、星月蒼は偽名なんだよね。いいや、詳しいことは後でだね！今を楽しまなくちゃ！ほら、テンション上げて上げて、盛り上げて！』
少女が思い切り手を広げると、魔方陣が広がった。
『アクア・オーラ・ショット！』
一斉に出され始める弾の所為であまり近付けなくなる。
『ほらぁ！殺したいんでしょ！？全力で来ないと勝てないよ！』
相変わらず笑い声を発する少女。
三輪が発砲した。
それは弾の間を抜けた。
『おっと』
抜けた先に魔方陣を展開して弾を出す。
それは相殺されずに、何かがごとりと落ちた。
『・・・レッドバレットか！いいねぇ、流石！楽しいお祭りじゃないか！』
少女は魔法を撃つのを止めた。
『ほら、今だよ！攻撃のチャンスは今だ！機会を逃さず攻撃しなきゃ！』
高揚は止まらない。
ずっと、ずっと笑い続ける。
・・・その時だった。
「下です」
冷静な声が響いた。
その場の人間は上にジャンプする。
『・・・へぇ、今のも解るんだ！流石だねぇ、菊地原クン！』
下から氷の大きな棘を出したのだ。
「あんたにそう呼ばれる筋合いはないんだけど」
『あらら・・・最初からそんな態度で接さないでよ悲しいなぁ！？』
言うなり菊地原に突撃した。
シールドの展開もしたが、少女が槍を一振りしただけであっけなく壊れてしまった。
「菊地原！」
菊地原を壁に激突させ、距離を取る。
「こいつ・・・俺達に傷一つつけて来ないぞ？」
太刀川が弧月を構え直しながら言う。
「傷つける事ができないんじゃないですか？」
「そう思わせてるだけかもしれん。気を付けろ」
『ふふ。そうだよ、強いヒトと戦う時は油断しちゃダメなんだよ〜』
・・・ヒト？
まぁ、其処に突っ込むのはやめよう。
少女はまた魔方陣を展開した。
怒号の攻撃が始まる。
『ほらほら、避けて避けて！』
楽しそうに笑う少女の後ろにできる影。
太刀川だ。
少女は笑って振り返った。
その目が開かれる。
太刀川の後ろから
其れを避けたため、太刀川の攻撃を避けられなかった。
太刀川の弧月が、少女の心臓を貫いた。
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スイ - チョコさん» 蒼と翆ですか？ (2021年1月10日 19時) (
レス) id: aafce01704 (このIDを非表示/違反報告)
チョコ - 主人公の名前をです！ (2021年1月5日 11時) (レス) id: 0af90dc59f (このIDを非表示/違反報告)
チョコ - 名前を変換できるようにしてほしい (2021年1月5日 11時) (レス) id: 0af90dc59f (このIDを非表示/違反報告)
スイ - 桔梗さん» 解りました！今はテスト期間で忙しいので、終わったらやりますね！ (2020年10月5日 18時) (レス) id: c26352c883 (このIDを非表示/違反報告)
桔梗 - 名前を変換できるようにしてほしいです! (2020年10月5日 8時) (レス) id: a618904336 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スイ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/suinatsu/
作成日時：2020年9月17日 0時
