第1話 ページ1
クスクス、クスクス。
笑い声が少女の耳に届いた。
チラリ、とそっちを見やると複数人の女子が嗤っていた。
其れもその筈、少女の机は罵詈雑言で埋め尽くされていた。
――はぁ
少女は小さくため息をついた。
机の端に剥がれ掛けた何かが付いている。
少女は其れを引っ張った。
「！？」
女子達が驚く。
机には粘着シートが貼ってあったのだ。
少女は顔には出さないものの、心の奥で嗤っていた。
――嗚呼、こんなことしかできないの？矢張りニンゲンは莫迦だなぁ。
粘着シートがはがれると、そこには綺麗な机が残っていた。
少女の名前は
クラスメートからいじめられているのだ。
だがそんなこと気にしない。
彼女は、
少女は小さな声で独り言を呟いた。
『面白いなぁ。こんな小細工に引っ掛かるなんて』
彼女は魔女である。
自分特製の粘着シートで人間の目など誤魔化せる。
彼女は三門市立第一高等学校にいる。
2−B組だ。
これは、この少女のチートなモノガタリ。
『うん、入れた』
少女は夜、学校に忍び込んだ。
自分の机を見ると落書きがしてあった。
『よく毎度懲りないよなぁ』
呟きながら魔法を詠唱する。
『ゲット・アウト』
机がキラキラと光り、汚れが消えた。
『さてと、今日の
魔界への扉が開き、少女は中に飛び込んだ。
魔界への道中に居る奴を倒すのが任務だ。
今日はワイバーンが10体だ。
今日の担当で此の少女で良かった。
『アクア・オーラ・ブレイク』
少女から生み出された水でワイバーンが消えていく。
『・・・にしても、多くないかな？この数は。やっぱり、おかしいよね。このワイバーンだって月属性だ』
『・・・何か、あるんだな。やっぱり』
少女はまた扉から出て行った。
「ねえ、最近調子のってない？」
『・・・』
少女は今、いじめ？られている。
いや、それは女子達からしたらそうなだけなのかもしれない。
弱い者が強い者をいじめて、いじめになるのだろうか？
そんな事を考え名がら罵倒を聞いていた。
チャイムが鳴って、女子が座る。
とうに知っている内容を、少女は学ぶのだった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 66人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ワールドトリガー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
スイ - チョコさん» 蒼と翆ですか？ (2021年1月10日 19時) (
レス) id: aafce01704 (このIDを非表示/違反報告)
チョコ - 主人公の名前をです！ (2021年1月5日 11時) (レス) id: 0af90dc59f (このIDを非表示/違反報告)
チョコ - 名前を変換できるようにしてほしい (2021年1月5日 11時) (レス) id: 0af90dc59f (このIDを非表示/違反報告)
スイ - 桔梗さん» 解りました！今はテスト期間で忙しいので、終わったらやりますね！ (2020年10月5日 18時) (レス) id: c26352c883 (このIDを非表示/違反報告)
桔梗 - 名前を変換できるようにしてほしいです! (2020年10月5日 8時) (レス) id: a618904336 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：スイ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/suinatsu/
作成日時：2020年9月17日 0時
