年下66 ページ17
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「た、高野Aです」
うわつっかえた死ぬ、と心の中で泣きながらも表情に出すまいとにっこり笑う。
すると男性陣がちょっとザワッとする。
そこで初めて男性陣の顔をしっかり見た。
……ん?
なんか女性陣ととんでもなく不釣り合いの顔面偏差の低さなんですけど…
ていうかいくらお姉ちゃんが期待するなって言ったってこれは予想出来ない。
お姉ちゃんがこんなヤツらに興味があるなんて言ったらその場でバケツ氷水ぶっかける。
そんなことを考えてる間にも自己紹介は進んでいて気づいた時には質問タイムに入っていた。
「はいはい!」
向こうのトップと思われる激太りの男が手を挙げる。
「Aちゃんって早紀ちゃんの妹なの?」
あーもううるっさいな、知ってるよ
お姉ちゃんと違ってブスすぎるってことでしょ
てかAちゃんって一生呼ぶな
次呼んだら首飛ぶから覚悟しときな
そんなことを心の中では思ってたけどそんなの言ったらこの会がぶち壊しになってスイーツ食べれなくなるのはわかっていたのでさっきのようににっこり笑って「そうなんです〜!」と答える。
これ疲れる…
でもお姉ちゃんめっちゃ囲まれてるし他のお姉ちゃんの友達もそれなりに話してて誰も話す人いない…
よしなんか取りに行こ、と立ち上がると
さっき質問してきたデブが隣に座ってきた。
「ねぇ、俺の車種知ってる?」
いきなり!?てか金持ち自慢…(泣)と思ったけどとりあえずここでスイーツ取りに行くのも気が引けるので機嫌を持つために「え〜気になる〜何ですか〜?」と尋ねる。
「フェラーリ」
耳元で呟かれ一瞬顔をしかめるもすぐに元の作り笑いに戻す。
「え〜っ!凄いですね〜!」
機嫌を取ってるだけの上っ面の褒め言葉を真に受け満足そうに笑っている男。
「家はリビングが50畳あって…」
そして再び始まった自慢にテキトーに相槌を打ち、たまに「凄いですね〜」と口を挟み聞いてることをアピールする。
でも本当は内容全部右耳から左耳に抜けてて私の頭は一つのことでいっぱいだった。
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この人よりうちの野球部の方が圧倒的にカッコイイ。
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アクアブルー(プロフ) - ☆サヤ☆さん» こちらこそコメントいつも本当にありがとうございました…!!サヤさんのおかげでここまで来れたと言っても過言ではありません…!毎回更新不定期になる度にサヤさんのコメントを励みに頑張ってて(笑)最後まで見てくださってありがとうございましたm(_ _)m (2017年1月27日 18時) (レス) id: b5b5133db5 (このIDを非表示/違反報告)
☆サヤ☆(プロフ) - 完結おめでとうございます!毎回どうなるのかと楽しみでした!ホントに楽しめました!他の作品も楽しみにしてます。お疲れ様でした!そしてありがとうございます (2017年1月27日 6時) (レス) id: 1e1963d5bb (このIDを非表示/違反報告)
アクアブルー(プロフ) - shinox2さん» すみません…!次出てくるのでしばしお待ちを…!! (2016年12月27日 8時) (レス) id: b5b5133db5 (このIDを非表示/違反報告)
shinox2(プロフ) - 付き合っちゃった?!あれ?御幸どこいった?(^^; (2016年12月26日 23時) (レス) id: 2f52f37027 (このIDを非表示/違反報告)
アクアブルー(プロフ) - 希望さん» コメントありがとうございます(^-^)/そんなこと言っていただけるなんて…!!本望です…!ありがとうございます(*^^*)ご期待に添えるような作品になれるように頑張らせていただきますのでどうぞよろしくお願いしますm(_ _)m (2016年12月26日 20時) (レス) id: b5b5133db5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アクアブルー | 作成日時:2016年8月28日 21時