【おそ松さん】あなたの幸せが一番だから

失敗 ページ23

トド松






「トド松には感謝するよ、気づかせてくれてありがとな」




…………別にそんなこと気づかせたくて言ったわけじゃない。僕はそんなにお人好しな奴じゃないよ。

ただ、これでおそ松さんがAさんを振ってAさんを取れると思っただけなのに。






じゃあ、と立ち上がったおそ松兄さんに「待って、どこいくの？」と聞く。








「Aんとこ。

ちゃんと謝ってちゃんと自分の気持ち言ってくるよ。」




「……そっか」






パタンと小さな音を立てて扉が閉まる。




途端に肩の荷がすーっととれた。





「ふぅ……」






……失敗したしたな。

……ちょっと別れるかなって期待してたんだけど。






「まあそんな上手くことが行くわけないか…」






彼女に出会った時からわかってた気がした。この二人は絶対別れない。ずっとお互いが好きなんだろうな、と。



だからこれが最後のチャンスだと思ったのに。






「付け入る隙は初めからなかったのかな…」









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まあでも、まだ諦めるつもりは無いから。








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