【おそ松さん】あなたの幸せが一番だから

光景 ページ20

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「楽しかったね！」




冬だったので外を出た頃には辺りはイルミネーションのライトに包まれていた。





このショッピングモールは出たところにちょっとしたお庭のようなものがあって

そしてそこにイルミネーションの道が作られていた。








「綺麗だね…ねえ、ちょっと散歩しようよ！」

「うん、そうだね」






さっきから振り回してばかりで申し訳ないと思いながらも

ゆっくり歩いていく。





そしてこの道の先にはキラキラ輝くライトと

二人の恋人が。







二人は近づいて…









「……おそ松くん？」









確かめようと目を凝らした瞬間

視界が真っ暗になる。







「ダメだよ。見ちゃいけない」









トド松くんの声だ。


見えないように抱き締めてくれてるんだ。






「トド松くん……？」








私は泣かずに済んだ。









でも、




心の中はもう悲しみで押しつぶされそうだった。






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