【◇】年下はお断りです

年下6 ページ7

・




「くそっあいつ…」




朝一番に学校に着いてからスマホで手当たり次第に検索しては昨日のことを思い出し、愚痴をこぼす。

……生意気な後輩を落とす方法なんてお姉ちゃんに教えてもらってないよ…


経験が無いとこういう予測不能な事態になった時に困る。




そんな事を考えながら机に突っ伏していると、脳天にズシッと鈍い衝撃があった。



「いった…！！」



慌てて顔を起こすとそこには満面の笑み(怖いくらいの)で立っている小湊と、笑いをこらえている伊佐敷が立っていた。




「おはよう、アホ面高野さん」

「…」




やばい。確かに痛さで顔が変に歪んでたかも。

それにしても女子に挨拶の前にチョップとかお前の神経どうなってんのよ。




「……私なんかしたっけ？」

「あ、ちょっとはバカなところマシになったんだね」

「……うるさい」



「俺のこと背がダメだから書類選考で没とか言った生意気な奴って一体どこのどいつなんだろうね〜」


「……一体誰が…」




「個人情報だから教えない」と言った小湊を見て「あーー！」と大声をあげた。

……候補に小湊は？って聞いてきた奴がいた！

あいつか！！犯人は！！




「ていうかそんなの聞く前に俺になんか言うことあるよね？」



またもや満面の笑みで言われ、半歩下がってから「……その人小湊のことよく見てますね」とさっき笑った仕返しのように笑って言ってやったら

また雷を落とされた。





・

年下7→←年下5

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す