文通9 ページ10
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やった!入ってた。
一日で返事書いてくれるんだ…
あれ?この前より少し大きい紙だ…
中を開いてみる。
『そんなこと言ってくれるととても嬉しいです。
実は野球部の人間で…
まあそんなことはいいのですが…』
えっ!?
いや、良くない良くない。
ていうか私野球部の人と文通してるの?
あの憧れの野球部の人と?
それって男の子ってこと?
マネージャーってこともあるよね。うん。
とにかく続きを読まなきゃと
これ以上考えたらパニックになりそうだったので
脳内を切り替えた。
『そんなことはいいのですが、
野球部にだって人見知りなやつは居ますよ。
でも周りが上手くカバーして…
そいつは実力が凄いんで。
野球部は皆いいやつばかりなんで
きっとあなたも馴染めると思います。
ぜひマネージャーやってほしいです。』
マネージャーやってほしいです
か…
すっごーく嬉しい。嬉しいよ。
だけど本当に私にできるなんて思えない。
だからもう少し考えたいな…
そう思い
手紙をクリアファイルにしまおうとしたら
ふと裏に続いてるのがわかった。
『裏ですみません。次の質問です。
自分の意見が言えないとはどんな時ですか?
答えたくなかったら全然構いません。』
何で聞いてくれるんだろ?
普通なら見て見ぬふりをされちゃうはずなのに…
めんどうだからって。
会ったこともないのに。
もしかして期待されちゃってるのかな?
悲劇のヒロインみたいだって…
それだったら嫌だな…
私可愛くないし。
何も秀でてるもの無いし…
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作者名:そら | 作成日時:2016年1月21日 20時