【◇】私と彼の秘密の文通

文通38 ページ39

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『文芸部は個人競技ですもんね』





そうなんだ。




応募するのも書くのも一人。

ある意味寂しい部活だ。





でも、それに魅力を感じて入った自分もいる。




一人でいてもおかしくないこの部活に。





『そうですよね。

俺も友達とやると喋って出来ません…』





良かった…

ていうか定期テスト終わってからさらに酷くなってノートも何も開いてないで喋ってんだよね…





『そこは『自分も経験したいです』って書かないと(笑)

頑張ってくださいね。俺も頑張ります。』







そんな入る宣言しちゃったら…

入らなきゃいけなくなっちゃうじゃないですか…







別に入りたくないわけじゃない。



むしろ本当は入りたくて入りたくてしょうがない。







だけど途中から入って上手くやっていけるのか、

私みたいな人見知りでもやっていけるのか不安になって



あと一歩が踏み出せない。







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