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文通25 ページ26






「暑っ!今日何度!?」




私も充分暑い。

なのに私の影で少しでも日焼けしないようにしている美香。



「んー30度は雄に越えてるよね」

「そうなの!?」


「今日じゃなくても良かったんじゃない?」




「絶対今日じゃなきゃ嫌だ!

御幸くんが暑くてグダグダになっているところにこのレモン水が入った水筒を…」


「でもそれ私が作ったから口に合わないかも…」


「大丈夫!

Aのレモン水、中学時に陸上部に持ってきてくれた時超美味しかったから!」


「ありがと…でも自分で作った方が…」


「良いの!私お菓子系しか作れないから!」





じゃあお菓子あげれば良かったのに

と言おうとしたけど




確かバレンタイン誰からも貰わなかったとか…




「じゃあ頑張れ!」



「わー…緊張する…

絶対そこに居てね!」


「わかってます」





ヒラヒラ手を振りながら

木陰で美香をぼーっと眺める。






なんか美香の好きな人を聞いてから仲良くなった気がする。




これってちゃんと友達って言えるのかな…?




そんなことを思っていると

防具を付けた御幸くんとすれ違った。





でも私なんか同じクラスとして認識されてないから

何も言われずすーっと過ぎ去っていった。




なんだかこっちは知ってるのに違和感あるな…と思ったけど

まあしょうがないかと再び美香を見る。



すると御幸くんにレモン水の入った水筒を渡す

美香がいた。





美香なんてルックスわりと上の方だから

たぶんおちちゃうんだろうな…







だって人間ルックスでまず決めるでしょ。








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作者名:そら | 作成日時:2016年1月21日 20時

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