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文通2 ページ3

御幸side



『私は何も言えない。

いつも自分の意見を押し殺してしまう。』






とても綺麗な字でそう書いてある。

その言葉には何か引き付けるものがあった。







気になったので

なんとなく他にも思いを書いた便箋があるのではと

同じシリーズの他の本の間も見てみた。




すると案の定また便箋が挟まっていた。





『褒められているはずなのになんだか責められているような気がする』









……きっとこの人は苦しんでいる。

一つ一つの言葉に重さを感じる。





一体誰がこんなことを書いているのだろう





始めはそんな好奇心だけだった。

でも貸し出しカードを見てはっとした。






2年B組。






消ゴムの下に書いてあるうっすら見えるその文字。





俺達のクラス…?

こんなに綺麗な字を書いてたやついたっけ?




チャイムが鳴ってしまったので

とにかく俺はその便箋を持って教室に帰った。

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作者名:そら | 作成日時:2016年1月21日 20時

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