文通13 ページ14
『ごめんなさい。言ってませんでしたね…
あなたはよく"私"って連呼してたんでなんとなく…
失礼なこと全く言ってないんで気にしないでください。
あと、順番逆になってしまってますが
気の利いたこと言えないなんてこと無いですよ。
現に俺は凄いあなたの言葉に助けられてますから。
ところで、野球で好きなポジションとかってありますか？
全く関係ないんですがちょっと気になったんで…』
うーん…
野球で好きなポジションか…
確か、同じクラスの御幸くんがキャッチャーで倉持くんがショートだったっけ？
今日は部活があるので手紙をとってすぐに図書室を出て
部活の教室に来た。
活動中なのに全く違うことを考える私。
ていうか、最近ずっと手紙のことばっかり考えてるな…
やばい…成績…
慌ててノートを開く。
「どうしよう…」
内容全くわかんないよ…
はあ…もうちょっと真面目にやらないとな…
「堤さん、字、やっぱり綺麗だね。」
そう言ってノートをのぞきこんできた杉田さん。
「ありがとう」
「さすが書記だね」
「でも私肝心のこと写せてないから…」
「そんなことないと思うよ。B組の学級ノート見せてもらったけど凄い読みやすかった」
「本当！？良かった…」
「で、何でノート見つめてたの？」
「あっ…ちょっと…勉強が…」
「あー今のところ難しいよね…私もわかんなくって…
良かったら、今度一緒に勉強しない？」
「良いの！？」
「うん！明日活動無いから放課後B組に居て！私行くから」
「楽しみにしてるね」
「うん」
ふぅーこれでちょっと安心だ…
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作者名：そら | 作成日時：2016年1月21日 20時
