【◇】私と彼の未来の手紙 5

未来26 ページ26

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「御幸くん…？」





はっと思って慌てて真田くんを突き返してざわめき始めたギャラリーに突っ込み

御幸くんの手を掴んで走った。





わー！私のバカ！

大声で呼んでいい名前じゃないって…！






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「ここまで来れば平気」




「なんか凄いもん見たわ」

「…笑わないでよ」





ていうか来るんだったら連絡して…！と全速力で走って震えている肩を押さえる。

するとふっと笑ってその手に御幸くんの手が置かれる。






「はいはい落ち着いて深呼吸」





できるか…！






「……今日はなんの御用で？」

「雑誌見た？」

「…うん」

「で？連絡ゼロ？」

「…ごめんなさい」

「いや、訂正してとか全く思ってないから」






え、と顔を上げるとやっぱりな、と。






「堤が考えてることなん手に取るようにわかるから」






どうせ俺の地位がとか俺の好きな人はどうだとか考えてんだろ





「…はい」

「あとこの前やってた下らないバラエティ観た？」





こくっと頷くと

あーーあれ普通に言えば良かったねと頭を掻く。






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高校の時からずっと好きな人いますって







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