未来21 ページ21
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そう言って倉持くんが口を開きかけた時、
ドタドタ、と音がして後ろを振り向くと本の山。
「…ごめんね、今片付けます」
「…手伝うわ」
大事な話をしていたのになんたる論外な本達よ。
本当にごめんね…と言いながら片付けているとなんかお前高校の時もこんなことしてたよな、と苦笑い。
「ボールね!やってた!」
「いや喜ぶとこじゃねーだろ」
だって倉持くんが覚えてくれてたの嬉しくて、と笑うとなぜか無視されて嫌だったかなと少し後悔した。
「よくもこんな大量の本この押し入れに入ったな」
「根性です」
だって明後日課題提出なのに倉持くんが来るとか言うからだよ、とむくれるとはいはいすみません、と気のない返事。
「そういえば倉持くん高校の時もこうやって何か私にあるとすぐに気づいて相談に乗ってくれたよね」
倉持くんに話すとすごく落ち着いたしなんだか救われた気分になってたんだーと片付けながら言うとまたもや無視。
「しかもプロになってまで心配してくれてありがとう」
もはや独り言のようになってしまったけどまあ良い。
言いたいことは伝えるって決めたから。
「倉持くんみたいなお兄ちゃんいたら良かったのに」
そういったけどやっぱり黙々と作業をする倉持くん。
「……これこっち?」
「あー、それは…」
倉持くんから本を受け取って一番上の棚に精一杯背伸びをして入れようとするとすっと後ろからその本を取られて
え、と思わず振り返るとあまりの距離の近さに赤面してしまう。
「あ、えっと…ごめん」
『ね』の一文字はいえなかった。
視界が急に暗くなって
唇に何かが触れる感触があった。
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「俺はお前の兄貴になりたかったわけじゃねーし、保護者になりたかったわけでもねーよ。
今まではあの野郎のことでいっぱいだったかもしれねーけどこれからは少しくらい俺のことも考えろ」
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そら(プロフ) - 飛鳥さん» コメントありがとうございます!なんだか自己満で書いてるみたいになって読んでくださる方いらっしゃらないと思っていたので本当に嬉しいです…!ありがとうございます…!どうぞこれからもよろしくお願いします…! (2021年4月11日 7時) (レス) id: 9a87854bbf (このIDを非表示/違反報告)
飛鳥(プロフ) - 数日前に心臓ぶち抜かれてからほんとにめちゃくちゃニヤニヤしながら読んでます。もっと早くに出会いたかった…!!一途ちゃんな2人がとにかく可愛いです!これからの更新も楽しみにしてます! (2021年4月10日 22時) (レス) id: ab8ef807f5 (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - 恭也さん» コメントありがとうございます!完全に疎かにしてしまってすみません…!まだ完結してないのでどうぞよろしくお願いします! (2021年3月31日 21時) (レス) id: f09e6ca6e5 (このIDを非表示/違反報告)
恭也 - あの、この作品は完結しちゃったんですか?まだなら、良ければ続きが読みたいです! (2021年3月31日 1時) (レス) id: d15eb96a1c (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - はろ。さん» 返信大変遅くなってしまってすみません…!最近うらつくのダイヤのA人口密度が少なくなっていて寂しいのでコメント本当嬉しいです!なんとか完結頑張ります笑 (2021年3月11日 20時) (レス) id: 990313c1c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:そら | 作成日時:2019年6月30日 20時