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想い7 ページ8







今は稲実で高校二年生を充実に生活している。




きちんとカメラと向かい合って写真を撮っている


………はずなんだけど






「…」







私が今いるのは紛れもなく

野球部員のいるグラウンド。






一年の入部で気づいたら野球部担当に手を上げてた。






「未練…かな…?」




私がつぶやいた時だった。





「何の?」

「わっ!成宮!おどかさないでよ!」

「さっきからここにいたし!」

「影薄すぎでしょ!」

「いや!!俺都のプリンスだよ!?」





「心外ー」と言って流すと

「俺は一年からの付き合いのお前にその名を知られてなかったことに心外ー」と言い返された。



たった一年の付き合いじゃないか。









「それで、なんでお前俺より雅さんを撮ってんの?」

「……変わんないでしょ」

「いや!この前見せてもらった時俺の方が3枚だけ少なかった!」

「は!?そんなの誤差じゃない!!」

「誤差で俺の方が多いならわかるけどなんで雅さんなの!?」

「うるさいな!!うつわの小さい男!!!」

「はぁ!?」





ギャーギャー言っていると原田さんが

「休憩終わったぞ」と鬼の形相でこちらへ向かってきたので

「げっ雅さん!」と言ってる成宮を「どうぞー」と突き出しておいた。



















………私、未練たらたらじゃん






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作者名:アクアブルー | 作成日時:2016年4月10日 17時

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