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想い24 ページ25

成宮




「ごめんっ…成宮っ…」




西村の腕を引いて人気のないところに連れてきたら

案の定俺の前で泣きじゃくり始めた。





さっき張り付いた笑顔が妙に嘘っぽくて

本当は我慢してるってのがわかって



何でそんなことするんだって思った。





そしたら一也の彼女らしき方が何か喋って

それを機に様子が変わった。





___そんなこと言ってんじゃないよ!!





あいつの顔に映っていたのは怒りではなく

悲しみだった。






「……いいよ別に。

お前プライド高いから今しか泣かないじゃん」





……あーあ。

何でこーゆーときもっと気の利いたこと言えないんだろ。








「ありがと」





言い返すと思ったのに

泣いていた顔を拭いて少し笑って言った。






自然と西村の背中に手が伸びて

優しく摩っていた。







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作者名:アクアブルー | 作成日時:2016年4月10日 17時

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