検索窓
今日:13 hit、昨日:36 hit、合計:162,546 hit

想い21 ページ22







「そんでさー樹のヤツが…」





バスの中。

なぜかハンカチを返した成り行きで成宮の隣に座った。




でも、全然耳に入ってこない。

声がでかい成宮の声が右から入ってきてすーっと左に抜けてしまう。






「……西村?お前大丈夫?」

「…」

「西村?」

「…」







「西村!!!」

「わっ!」







何回目くらいかで私の名前を呼んでいると気づいた。





「何?」

「俺の話聞いてた?」

「……一応」

「じゃあ俺の話したこと言ってみ」

「…」






「ほらね、聞いてないじゃん」







そう言って私の方ではなく

窓側を向いた成宮。





成宮ってわかってないような顔していて

見抜いてるような気がする。





















今、ポケットの中の私の手が震えてることだって







想い22→←想い20



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (179 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
311人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:アクアブルー | 作成日時:2016年4月10日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。