好きって言ったらキス【高尾和成】

4.先輩と先輩 ページ6

「え！告白上手く行ったの！？おめでとう！」

「柴ちゃんありがとう！ほんとに今でも嘘みたいだよ」

部活中、広い学校の周りを10周というメニューをこなしているとき隣を走る柴ちゃんに告白の報告をした。

そしたら柴ちゃんは自分の事のように喜んでくれて私も嬉しかった。


「あ、あれ」

「んー？あ」

体育館の横を通る時、ちょうど休憩中で体育館の横のドアの所に座っていた高尾先輩を見つけた。

「あ！Aちゃん！頑張ってねー」

「先輩っ！ありがとうございます！」


私に気づいた高尾先輩が、バスケ部の皆の前で私に手を振る。

恥ずかしいけどすごく嬉しい！！


「こら！蒼木！黙って走れ！！」


「げ！部長！」

私がにやついて走っていると女子陸上部の鬼部長が私を裏から追いかけてきた。

「げって何よ！こら！待て！」


「す、すみませーん！」

後ろからペースを上げた先輩に捕まりそうになって私もペースを上げ、ニヤついている暇もなく走った____。





A達が走り去ったあと体育館では高尾の自慢話が始まっていた。


「おい、なんだよ今の彼女か？」

「そーなんすよ！可愛いでしょ？」


「このリア充め！浮かれてんじゃねぇぞ！」

「ちょ！いたいいたい！引っ張んないでくださいってば！」

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