11.先輩と委員会 ページ13
「和成先輩っ!」
「あれ、A?なんでいんの?お前保健委員だっけ?」
とある昼休み、私は保健委員会に参加していた。
和成先輩は一番後ろの窓側の席に座ってて、隣には誰も座っていなかったからラッキーと思って座り声をかけた。
「今日、うちのクラスの保健委員が休みなんです。
だから代わり頼まれて…まあ、私が立候補したんですけどね」
そうコソコソっと耳打ちをすると和成先輩は「なるほど」と笑ってくれた。
「私も保健委員になれば良かったな…。」
教壇で委員長の話を聞きながらそう呟く。
「まあ来年同じになればいいだろ?」
「うん…!」
私達はへへっと笑いあって、こっそり一番うしろで手を繋いだ。
私達の間に二人だけの空気が流れているとき、いきなり教室のドアがバンと開かれた。
「あーおーきぃー!!!」
「げ!宮地先輩っ!」
そこには私を睨みつけながら宮地さんが息を切らして立っていた。
「え、なにA知り合いなの?」
さっきまで真面目に話を聞いていた委員の皆も全員こっちを向いてきょとんとしている。
「そ、その…実は私風紀委員に入ってて…でもここのところ忙しくて先輩に会えてなかったから…」
私がそう和成先輩に言っていると、私の肩を大きな手がガシっと掴んだ。
「あ、あの宮地先輩?違うんですよ、こっち行ってからちゃんと行こうと思ってて…」
この人は宮地裕也先輩。
私と同じ風紀委員会に所属している先輩で、男子バスケ部の主将でもある。
だからちょっと和成先輩もビビってる。かわいい。
そんな私は問答無用で宮地先輩に引っ張られ風紀委員の仕事に連れて行かれてしまった。
「痛いですって!和成先輩ー!」
「うるせぇ!おら、行くぞ!!」
このあと家に帰ってから和成先輩にいっぱい慰めてもらった。
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鏡子(プロフ) - ちょこれーとさん» ありがとうございます。私の推しは火神君です!確かにあの回は感動しましたね。私も好きです。 (2020年5月15日 16時) (レス) id: e35fb2372b (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと - 私の推しは高尾くんでっす。好きなシーンは、洛山vs秀徳で真ちゃんが『このチームで足手まといなど俺は知らない。』っていうシーンが大好きです。私は秀徳めっちゃ好きなので勝ってほしかったなぁ…。 (2020年2月27日 18時) (レス) id: 64be1a2e2a (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと - 鏡子さんの作品面白いです!ちなみに誰が一番好きですか? (2020年2月27日 18時) (レス) id: 64be1a2e2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鏡子 x他1人 | 作成日時:2019年2月4日 16時