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次の日も吉野と一緒の任務だった。
だが、途中五条からの電話で任務を早く終わらせなくてはならなくなった。
『ごめんね。そこで見ていてね。』
Aは吉野にごめんと言い、さっさと呪霊を祓った。
雪音の運転する車に二人は急いで乗り、五条の居る所を目指した。
そこにはパトカーが停まっていた。
『すみません、通して下さい。すみません。』
前の方に行くと、五条が警察と毛利小五郎に捕まっていた。
『吉野君と雪音はここで待ってて。伊地知が居たら捕まえといて。』
Aはテープ越しに五条に手を振った。
『五条先輩!』
「A!ちょっと助けて。この人、人の話聞かずに犯人扱いしてくるんだけど。」
五条は小五郎を指差して文句を言って来た。
「どう考えてもアンタしかあり得ないんだよ。彼女を殺す事ができたのは!」
「さっきから違うって言ってるでしょ。僕は知り合いが来るのを待ってただけなんだから。」
「その知り合いが殺害した彼女なんだろ!」
「毛利君、ちょっと待ってくれ。凶器も証拠も動機すら彼は無かったんだ。わしは彼が犯人だとは思わんが。」
『あの!彼は五条悟、私が勤めている学校の教師で私と同じ立場の人です。五条先輩にはこの殺人は出来ませんよ。』
「どうしてそう言えるの?」
Aは肩をビクつかせた。
こんな所にも居るなんて思わなかった上にあれ程文句を言われた相手に話しかけてくる事に驚いた。
『江戸川。じゃあ聞くが、あの人が犯人だと思う根拠は何だ?毛利さんも教えて下さい。』
「それは…「全身真っ黒でアイマスクもしている。アイマスクは頑としてはずさないしな。犯人に違いない!」(おっちゃん……。)」
コナンは小五郎の返答に呆れて、肩をガクッと下げた。
『へぇ、それなら私も犯人になるのかな?彼と同じ黒い服で全身を包んでますから。でも……』
「五条さん!仲西さん!良かった、間に合いましたか?」
「伊地知、お疲れ。でももう少し早く来て欲しかったかな。」
『伊地知、大変だったね。後で何か奢るよ。それでその人が此処から走って行った人なんだね。』
「はい。五条さんに言われて追いかけたんです。五条さんに僕はここで待ってるよって言われて急いだんですが。間に合ってませんね。すみません。」
伊地知が連れてきた女性こそが犯人であった。
動機はアイディアを盗まれた事とそれを逆に自分に盗まれたと嘘をついていた事から殺害をしたと供述した。
その為五条の疑いは晴れた。
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花梨 - とても面白いですね! 更新、大変だと思いますが自分のペースで頑張ってくださいね! 私も呪術廻戦の作品を書いてますが良かったら作品の題名を教えますか? (2022年6月7日 22時) (レス) id: 8e5a2f605a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:彩夏 | 作成日時:2022年5月2日 1時