東卍の白豹Part2

49話:片割れ ページ1

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初対面で“片割れ”と言われて困惑する一虎
「なんだこの女、馴れ馴れしいな」と心の中で悪態をつく




場地「なんで片割れなんだ？」

『ホラ、私って白“豹”でしょ？そして一“虎”
ネコ科なの一緒でしょ？だからだよ』



場地「時々お前の考え理解できねぇワ...」

万次郎「なんでオレには何もねぇの！？
付き合い長ぇのにそういうのねぇじゃん！！」

『マイキーは...弟分？』



万次郎「嫌だ！！“片割れ”みたいなカッケェ呼び方がいい！」

『“無敵のマイキー”の呼名があるでしょう？』

万次郎「それはそうだけど！！」

龍宮寺「マイキー...あんまユキを困らせるなよ」

万次郎「うっ、だってコイツだけズリィじゃん！
たかがネコ繋がりなだけじゃん！」



『マイキーは相変わらず我儘だナ
そう拗ねんなよ私の“総長”』

万次郎「ユキはズリィ奴だ...」







ははっと心底楽しそうに笑う雪



『って事で、お前は“豹の片割れ”
私は“虎の片割れ”ナ
つーコトでこれから宜しくナ？一虎』


一虎「“豹の片割れ”...」




不覚ながらも「カッケェ」と一虎は思ってしまった


その瞬間、ザァッと強く風が吹いた
散った桜色がその白色によく映えた

ふわふわで綺麗な白い髪に、気怠げに伏せられた紫色の瞳
ずっと見ていられるぐらい綺麗に整った容姿に
暫く一虎は目を離せなくなった











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それから少し経った日の事だった


学校が終わった夕方に皆で集まってファミレスに行った

そこで＿＿＿




万次郎「あ！お子様ランチの旗がねぇ！！」

全員「あ？」



龍宮寺「そんなんどうでもよくね？」

万次郎「よくねぇ、もうオレは今日という日を生きる気力が
なくなっちまった...」

『今日、あと数時間もすれば終わるけどナ
それは日が出てる時に言うヤツ』

三ツ谷「正論だけど言ってやるなよ...」




マイキーはどんよりとしながら席を立った


万次郎「帰る...」

三ツ谷「おいおい」

林田「マジで」

龍宮寺「嘘だろ！？」



3人がマイキーを引き留めようと声をかけた

するとそこで少し不満げな顔をした一虎が言った




一虎「ほっときゃいーじゃん！
ドラケンもパーちんも三ツ谷もさ
なんであんな奴にめっちゃ気遣ってんの？
それじゃあ友達ってゆーかマイキー(あいつ)の手下みたいじゃん」


『手下、ね...』

場地「おい！一虎！」




龍宮寺「...いーよ場地
オレはマイキーの手下みてぇなモンだから」


一虎「え？」

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