こんにちは ページ3
貴「とても楽しそうですね。個性が光る良い会社では在りませんか。
私は、好きですよ」
国「そうか…？」
敦「不快に思われてないなら何よりです…」
国木田さんも敦君も相当キャラ濃いけどね。(唐突な作者談)
それにしても、笑い方までモデル顔負けだな、と国木田は思った。
というか、整いすぎて気味が悪い位だ。
敦「あ、そういえばあの、お名前をお聞きしても？」
貴「あら、すっかり忘れてしまっていました。
名乗り遅れました。神荘寺A、と申します。
神様に、荘園に、寺と綴ります」
敦は云われるが儘にメモして行く。
神荘寺…聞き慣れない苗字だな。
国「依頼の方なのですが、20歳まで匿ってほしい、と」
貴「その通りで御座います。私を20歳まで此処で匿って頂きたいのです」
其れは何故だ？
そう聞こうとした矢先、神荘寺はまた話を続けた。
まるで、その問いが来るのを見越していたかのように。
貴「依頼するにあたり、皆様に御願い致したい事が御座います」
そう云って懐から取り出したのは三つ折りの紙。
年季の入った其れを、神荘寺は机の上に広げた。
国木田と敦は、思わず前のめりになって読む。
1．神荘寺への問は1日3回まで。又、問の程度は神荘寺の独断とする。
2．神荘寺の恨みを買う様な事は絶対にしない。
3．神荘寺の居場所は口外禁止
4．異能無効化所持の社員様、太宰治様の御仕事への同行
四番は後に付け加えられたのだと、一目で判別が付いた。
敦「1日3回…恨み…場所…太宰さん…」
国「不思議な内容だな」
貴「尚、本日はもう2つの問に返答してしまいました。
よって、本日は後1つだけに御座います」
神荘寺の発言から、どうやら紙の内容は事実らしい。
この背格好なら、何となく納得はいくが。
国「…敦、あと1つ。如何する」
敦「そうですね…。沢山お聞きしたい事は在りますけど…」
国「俺が聞いても良いか？きっとこの社にとって1番重要なことだ」
敦「察しは付いてます。国木田さんにお任せしますよ」
国木田は咳払いを一つ。
その日1の真剣な顔を神荘寺に向けた。
国「神荘寺さん。必ず正直に答えてくれ」
貴「勿論ですよ」
国「之は一人の社員の命の危機、いや、探偵社存続の危機になるやもしれん」
貴「と、云いますと？」
．
国「お前は、太宰治と何か関係を持っているか？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 41人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：かふぇもか | 作者ホームページ：
作成日時：2020年4月2日 18時
