シルクの妹であるマサイの彼女は愛されすぎです。

22//本当のこと ページ22

『やった！チョコケーキだ』


明るく振舞ってるAだけど、多分マサイのことを気にしてる。

そんなとき、


ピンポーン
シ「誰か来た」

シ「…A」

『なに？』

シ「…」


モニターを確認する諒にぃに意味深な目を向けられたため私も確認しに行く。


『…マサイ』

シ「…俺が出ようか？」

『ううん…いってくる』


玄関に向かい、外に出るとマサイが申し訳なさそうに立っていた。


マ「…すぐ来れなくてごめん」

『ううん』

マ「まず、この前のこと説明させて」

『…』

マ「Aが見たやつ、実は男なんだよ」

『…え？』

マ「なんつーか、女装が趣味の…そういうやつで…悪ふざけが好きなんだよ。ほら」


と、その時の写真も見せてくれた。
たしかに男性。


『でも、だったらなんですぐ言ってくれなかったの？』

マ「あの時、ちょっと焦って何を話せばいいかわかんなかったから。Aの誕プレ探しに行ってたから…それ見られたんじゃないかって思って」

『え…？』

マ「これ、探してたから」


マサイが取り出したのは、小さな十字のネックレス。


『…』

マ「俺とお揃い」


そういい、付けてくれた。


『…マサイ』

マ「ごめん。不安にさせるようなことして」

『ううん…ごめんなさい。私の方こそ、』

マ「俺は、Aだけだから」


マサイとの距離が縮まろうとした時


〈シ「玄関前で何してる〜。早く入れー」


インターホンで呼びかける諒にぃ。


マ「見てんじゃねーよ。悪趣味」

『ふふ、入ろっか』

マ「…またお預けか」


玄関からリビングに向かう廊下で、


マ「あ、A。」

『うん？』

マ「誕生日おめでとう」


同時に重なる唇。


『…ありがと！大好き』

マ「俺も」


シ「Aー！早くこーい！」

『はーいー』



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