アイナナ学園の愉快な日常。 (ページ3)

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羨望の気持ちページ3

私、A！！
1年生だよ！
1年生になってから早一ヶ月！！
超絶格好良い子と超絶可愛い子が同じクラスに居たんだ。
確か、九条君と小鳥遊さん！！
私、一瞬で九条君に一目惚れしちゃった♡
王子様みたいで素敵…。
はぁ…。
あんな人が彼氏だったらなぁ…。
まぁ、私には無理だろうけど。
「Aちゃん！」
「はい？」
振り向くと、小鳥遊さんが優しい微笑みで笑っていた。
「小鳥遊さん！？」
「覚えててくれたんだ！！嬉しいな。」
はい、覚えてますとも。
超絶目立ってますから。
「あ、いきなりちゃん呼びでごめんね？」
「いいよ！私も紡ちゃんってよぶから！」
紡ちゃんがぱああっと明るい顔になる。
「ありがとぉ！！すっごく嬉しい。」
紡ちゃんのこういう所が可愛いと思う。
手を叩いて喜んでさ。
「私も…。仲良くしよ。宜しくね。」
紡ちゃんが幾度も縦に首を振る。
「紡」
背後からイケボが近づいてくる。
「天ちゃん！」
九条君が少し頬を赤くする。
「その呼び方やめてって言ってるでしょ。それに…」
チラリと私を見る。
恐らく、私が見てるし、と言いたいのだろう。
「えっと、宜しくね。九条君。私、A…」
「知ってるよ。自己紹介したでしょ」
冷たい声音に思わず声が裏返る。
「ひゃいっ！ごめんなさぃ！！」
紡ちゃんが頬を膨らませる。
「ちょっと！天ちゃん！！怖がらせちゃダメでしょ！？謝って！！」
九条君が天使の微笑みで言う。
「ごめんね。Aさん。」
胸が高鳴った。
こんなイケメンにときめかないほうが可笑しいだろう。
私の頬に熱が帯びる。
九条君はすぐに私から目を逸らし、紡ちゃんを見た。
「大体。紡に言われる事じゃないよね。」
「…！！天ちゃんのすっとこどっこい！！」
「かわ、ゔうぅん！！カワウソ！！カワィ、ゔうん！」
明らかに可愛いって言いたいだろ。
思わずそう思ってしまう。
でも、同時にいいな、と思う。
久城君。紡と一緒にいると、凄く幸せそうなんだもの。
「いいなぁ」
本当に。
紡ちゃんは、私が欲しい物沢山持ってて。
ほんと、素敵。
私も…、久城君の隣にずっといればかわったのかな。
ま、無理だけどね。
一ヶ月前初めてあったし。
ああ、好きだなぁ。
こんな風に思ってしまったのは、可笑しいのかな。