アイナナ学園の愉快な日常。 (ページ2)

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なんだかんだ言って好きなんです。ページ2

無事、入学式を終え、クラスへと行く。紡とは同じだったけど、陸とは離れてしまった。
「うー、緊張するねぇ」
「別に、そうかな。中学はうまくいったじゃん。」
「もう、天ちゃんたら楽観的すぎ！中学なんて、小学校から同じの人多いじゃん！高校はそうもいかないんだから！」
二人で三組に入ると、みんながこちらを向く。
紡は、気づかないようで「大体ねー！」と怒りながら言う。
僕は、女子たちに微笑む。
「きゃっ」という声が何処からかきこえた。
紡は、男子の相手をして欲しいのだが、まだ怒っている。
「あっ、見て。席順黒板に書いてあるよ」
言いたい事を言い切ったのか、すっきりした顔で言う。
「うげ」
不幸か幸いか、僕たち二人は隣の席だった。
紡の「うげ」…気にしないでおこう。
先生が入ってきたので、慌てて席に着く。
「担任の八乙女楽だ。どうぞ、宜しく」
ん？なんでだろう。顔を見るだけで無性にイラつく。
ま、いいか。
「自己紹介をしてくれ。」

「九条天です。アイナナ中からきました。よろしく。」
「きゃあああああああああっ！！」

「小鳥遊紡です！アイナナ中からきました。よろしくお願いします！」
「うぉおおお」
男子の小さな興奮したような声が聞こえる。
男子達を睨みつける。
全く、なんでこの子がこんなにモテるわけ？
意味不明だわ。
紡が、僕の視線に気づき、ニコリと笑ってくる。
がか、かわいいいいいいい！！！
ハッ、なんでもないぞ。
平常心平常心。