【歌い手】はじめまして私をよく知る皆さん

１３話 ページ14

side酒井





車の中でもまだ残る苛立ち


天「つづは君なんだよね？」



「そうやって言ってんじゃん！何？天宮まで疑うの？意味わかんない」






ただの八つ当たりだと分かっている



でも、口から零れていく言葉


天「ううん。確認しただけ。僕は詩姫を守ろうとする君を疑わないよ」



「そう……」


優しさに熱くなっていた頭も少しだけ冷える




あぁ、天宮という味方がいて良かったと思う





＿＿＿＿＿
＿＿＿＿
＿＿
＿



ガサゴソ




泥棒のように詩姫の家の物置を漁る私



他人の家を漁るクソ野郎だね←


未だそんな気分でいる

「あったぁ！！……って、おう…」




探し物はペンタブ君


安物だと思っていたそれは結構な値段のする液晶タブレットだった

あらぁ、詩姫さん金持ちねぇ←




けど、これなら問題ない



「うわーー！愛しのペンタブ君よぉ！」


望めるなら、愛棒のあの子に今すぐ会いたい……

ペンタブの準備を終わらせ送られてきたイラストの要望に目を通す




どんなグッズを作る予定だとか、テーマなどが書いてある



「よし！」



取り敢えず浮かんだ案だけかくとしますか！









＿好きな事をしてると、自然と嫌なことを忘れられる気がした





＿それを逃げと言うなら私はそれでもいい


＿＿逃げて、逃げて、もう一度立ち向かえばいい

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