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87話 ページ39

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「そんな訳で本当に腑に落ちませんし癪ですが、私の部屋を使ってください」

「似たような台詞を魔人から聞いた気がするけど分かったよ。もう、Aちゃんったら照れ屋さんなんだから♡」

「照れてません」



死んでしまったら元の世界に戻る、そんな事実があるならば別に止めはしない。

本当なら屋根の上でも良い気もするが、彼がこの世界で死んでしまうと元の世界にも当然支障は出る。偽物だって探偵社が介入してくれば直ぐ様露見してしまうだろう。

そうすると、あの監獄の生活を共にしたフェーヂャがいの一番に疑われてしまう。それだけは避けておきたい。



「ほら、分かったなら早く隣の部屋へ行きなさい。鍵は開けておきましたから」

「えー、私もっとAちゃんと話したい」

「さっさとなさい唐変木」



駄々を捏ねる太宰くんにピシャリと言い放つと、彼は観念したのか部屋から出て行った。普段から素直に応じていれば国木田と云う社員も気が楽なのではないか。


ふぅ、とため息を着く。



「ぁ、え、えっと…あの人って……?」

「あの男は少し頭がキレる唯の女好きな変人ですよ。フェーヂャと似た者同士だなんてよく聞きますが、全く違いますからね」

「そ、そっか。気ぃ取り直してピザでも食べない?」

「食べます」

「ヒヒッそう来なくっちゃ」



この後マルゲリータピザが届いたが、匂いを嗅ぎつけてやって来た包帯無駄遣い装置、もとい唐変木が乗り込んで来た。イデアくんの良心に漬け込み、図々しくも半分を食べて行った。



「だ、大丈夫だから…!他にも頼むし…ね!?」

「……………貴方のその優しい所、私は好きですよ」

「ミ゚ャ゚ッッ!?!?」



そんなこんなで就寝の時間になりベッドに潜るも2人揃って寝付けず、朝までマリコカートをした。


テレビゲームには詳しくなかったが、元の世界で見たあのレースゲームと本分は同じだった。

違うとすれば、主要人物が《マリコシスターズ》と云う淑女の姉妹な所と、加速アイテムがタケノコである所ぐらいだ。



「レースゲーで口が悪くならない人初めて見た希ガス」

「何事も冷静が大事ですから」



そんな他愛も無い会話をする。
今日は休日。徹底的に引き篭ってやろう。

そう思って昼までずっとイデアくんの部屋に居たが、案の定太宰くんは見送ってくれ給えよと泣きついて来た。会わないように引き篭っていたのに。

少々言い合いをしている内に彼は帰った。
二度と来ないで頂きたい。

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アババババ - 80話の最後のフロイド君の発言で草生えました! (2022年11月19日 23時) (レス) @page32 id: 222bdc0355 (このIDを非表示/違反報告)
あ〜ちゃん(プロフ) - 猫さん» 承認しました!こちらこそよろしくお願いします! (2020年7月23日 21時) (レス) id: 9c71528097 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - あ〜ちゃんさん.......私も好物なので有り難いです......!ぜひ御願いします! (2020年7月23日 21時) (レス) id: fc34ad99ff (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - あ〜ちゃんさん» 柘榴です!よろしくお願いします! (2020年7月23日 18時) (レス) id: f20993b4a3 (このIDを非表示/違反報告)
あ〜ちゃん(プロフ) - 猫さん» OKです!ありがとうございます!! (2020年7月23日 13時) (レス) id: 9c71528097 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あ〜ちゃん x他1人 | 作成日時:2020年6月29日 0時

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