第５６話 ページ10
咲夜サイド
レイラン「三日月さん...!」
そう言って泣くレイランの姿がある人に被って見えた。
小夜『あなた...！』
思い出した。あれ、母さんもやってた。
つまり...
咲夜「レイラン。お前、三日月の事好きなのか？」
全「ええ？！」
レイラン「...はい。三日月さんは、ずっと私を守って下さいました。気づいたら、ずっと三日月さんの事を見てました」
咲夜「...レイラン。お前の思い、伝えたいか？」
レイラン「伝えたいです。でも...！」
咲夜「大丈夫。お前の思いはちゃんと伝わる」
レイラン「え？」
咲夜「お前のその思い、俺が歌で三日月に届ける。お前のその思いを、力に変えるんだ」
レイラン「咲夜、さん」
倉持「大丈夫だ。咲夜の歌は、ちゃんと届くから」
御幸「そうだな」
レイラン「は、はい！」
咲夜「明世。バイオリン頼めるか？」
明世「分かった。サニー・バイオリン」
咲夜「スターライト・ハーモニスク...。曲は『turst you』。今の2人にはこれがいい」
明世「！！そうだね」
御幸「2人で演奏するのを見るのは初めてかもな」
東条「そうですね」
咲夜「レイランは、三日月の手を握ってやってて」
レイラン「はい！」
俺は静かに鍵盤に手を走らせる。それに続いて明世のバイオリンの音が重なる。
咲夜「♪ 花は風に揺れ踊るように 雨は大地を潤すように〜」
レイランの思い、三日月へ、届け！
咲夜「♪ I love you I turst you 君の孤独を分けて欲しい〜」
いつの間にか、周りは花畑のようになっていた。
降谷「綺麗...」
春市「ホントだね」
御幸「まるで、ホントに花畑にいるみたいだ」
咲夜「♪ 2人だから信じ合えるの 離さないで」
歌い終わると
三日月「...ん。こ、こは」
レイラン「三日月さん！」
三日月は目を覚ました。
三日月「レイラン。良かった、無事で」
レイラン「三日月さんこそ...！」
レイランは泣いていた。
三日月「レイラン。君の思い、伝わったよ」
レイラン「え？」
三日月「僕も。僕も君が好きだよ///」
レイラン「じ、じゃあ！」
三日月「僕と、付き合って下さい///」
レイラン「っはい！///(泣)」
明世「2人ともおめでと！」
東条「良かったね！レイラン！」
レイラン「はい！」
金丸「またカップルが増えたな」
春市「微笑ましいというか、なんと言うか(苦笑)」
俺は、洋一先輩、一也兄とみんなが楽しそうなのを見ていた。
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