【黒バス】瞳の奥を覗かせて

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再び組み敷かれて囁かれる

「A、愛してるで 世界で一番な」
「ワシにはもうAしかいいひん」
「Aさえおればそれでええ」

星のようにキラキラと美しく光る言葉たちは一つとして私の心のは落ちてこない

なら私から突き放せばいい

「そんな上辺だけのコトバいらない」

翔一は驚いた顔で私を見る

どうせ本当のことなんて彼はなにひとつ教えてくれない

「私との関係、誰か知ってる？」

ゆっくりと翔一から離れながら聞く

「親は？友達は？」

「…すまん」

秘め事はいつまでも秘め事のまま

そしてきっと誰にも知られずに消えて行くのだ

憎い

翔一を想えば想うほど憎いという気持ちも強くなる

「翔一の瞳の奥が覗けたら…」

「？何か言うたか？」

「…いいわ、翔一の本当の気持ちが一つでも本当の気持ちを覗けたらそれで…
それだけで…いいわ」
それだけでいい…

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