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【前園健太】あだ名 ページ18

【ゾノ→1年、Aさん→2年】



「うーん……何がいいかなあ……」


「さっきから何をうんうん悩んでるんですか?」


ある日の練習後、俺が素振りをしているのを何故か見ていた先輩に声を掛けてみる。


「あ、お疲れ様!ずっと君のこと考えてたんだよ、前園健太くん!!」


「えっ!?俺っすか!?」


「あはは、って言ったらちょっと語弊があるか……。


あだ名、どうしようかなーって思って」


「……あぁ、なるほど。A先輩ほんまあだ名つけるん好きですね」


「Aでいーよ!だってそのほうが仲良くなれそうじゃない?」


「そうなんですかね?」


「で、みんなにはなんて呼ばれてるの?」


「ゾノ…が多いですかね」


「ゾノね、ふんふん、確かに呼びやすい。他は?」


「マエケンとも呼ばれたり…」


「定番!マエケンも良いけどそれだと別の人が思い浮かんじゃうからなー」


そう言いながらマエケン体操をする先輩。


「はは、なかなか関節柔らかいんですね」


「そう?有難う!


それじゃあ今から何個か候補を挙げるので気に入ったのを選んでください!」


「……はい、わかりました」


「けんちー」


「まえちゃん」


「ゾノケン」


よくそんなに思い付くなあと感心するほどポンポン候補を出していく先輩。


「……もうゾノでええんちゃいます?」


「えー!つまんないー!!あ、強面坊主にしようか!」


「それはあだ名やないですよね?」


「仕方ないなあ。じゃあゾノっちで手を打とう」


「俺はたまごっちの仲間ですか……」


「えー、そんなにゾノがいいの?」


「そういうわけやないですけど…変に呼ばれるよりかは親しみもあるんで」


「……わかった!じゃあゾノにする!


だからゾノも私のことAって呼んでくれる?」


「な……」


「ゾーノーお願いっ」


顔の前で掌を合わせてお願いのポーズをとったままずいっと近づいて来られ、自然と下から見上げられる形になる。


「……っ、しゃーないですね!それで手を打ちましょう!Aさん!」



「さっすがゾノ!!」












「っていう会話をしたはずなんやけどな、結局ゾノっちやゾノーンやゾノノンや…


ゾノの変化球投げてくるんやあの人は。」


「はっはっは、俺ならどんな変化球も絶対後ろに逸らさねぇけどな?」


「うっさいわ御幸!!」


---
お誕生日おめでとうゾノ!本編ではお祝い出来てませんが(笑)
初めてゾノをちゃんと登場させてみました。

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作者名:げび | 作成日時:2016年7月15日 22時

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