【御幸一也】リベンジ2 ページ16
祭のメインイベントである打ち上げ花火も終わり、明日も朝から練習があるため自然と解散となった。
俺は先輩たちとは別れ、彼女を家まで送り届けた後、「お茶でもどうか」と言う彼女の言葉に甘えて少し部屋でゆっくりさせてもらうことにした。
「ん!」
「あれ、珍しいじゃん!どうしたのー?」
俺は座った状態で両手を拡げて彼女を自分の足の間に招き入れる。
邪魔になるから、と帯に差し込むだけのタイプになっている結び帯を外すと俺に凭れるようにして座る彼女の腰に手を回す。
「結局先輩たちと楽しそうにしてばっかだったし、これでも我慢してたんだけど?」
そう言って彼女のうなじの辺りにそっと唇を寄せるとビクッと肩を震わせる。
「っ…、くすぐったい」
「……そういや浴衣って着るときどっちが上かって悩まねぇ?
簡単な覚え方があってさ、右手が懐に入るようにって覚えたらいいらしいぜ」
そう言って右手を浴衣の襟口からそっと忍ばせて行き着く先の膨らみを掌で優しく包み込む。
「あっ、……ちょっ、一也…っ」
「言ったろ?お楽しみは祭の後で…って。
もう先輩たちも居ないし、我慢しなくていーよな?」
「待って!浴衣、皺になっちゃう」
すっと手を伸ばした手を制止されるも耳元で「いいじゃん、この方が燃えるし」と囁けば諦めたのか身を委ねる彼女。
浴衣の隙間から覗く日に焼けていない肌に吸い付くようにして一晩中浴衣という特別なシチュエーションを堪能させて貰った。
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「あーあ、ほら皺になっちゃったじゃん」
「はっはづは、悪りぃ悪りぃ!でもやっぱいいわー、浴衣。はだけてく感じが堪らねぇわ」
「変態」
「なんか思い出したらまた……」
「こらこら、朝練遅れるよ」
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作者名:げび | 作成日時:2016年7月15日 22時