５４話 今一番会いたいのは… ページ6
「で、でも…！午後の授業
全部来なかったんだぞ」
いくら聞いても先生は
詳しい理由を教えてくれなかったし…。
絶対、あのヒバリって人が関わってるって！
「それにしても……まさか如月と
ヒバリが知り合いだとは思いませんでした」
「たしかにそうなのな。
やっぱ生徒会長は顔が広いんだな…」
２人は感心したようにうなずいた。
オレもたしかにそう思う…。
「しかも、ヒバリから声をかけたのが
きっかけで２人は親しくなったんだ。
つまり……アイツにとってAは
特別な存在ってことだ。
だからお前たちは、信じて待ってろ」
「Aちゃん…」
答えてくれるワケないのに
オレは無心でそう呟いていた。
すると──…
「あ、沢田君！ここにいたんだ〜…呼んだ？」
扉を開けて、今一番
会いたいと思っていた人が顔を覗かせた。
「Aちゃん！！？」
「如月っ！」
「だ、大丈夫かよ…？」
オレたちが一斉に駆け寄ると
彼女は驚いたように目を丸くした。
みんなでずっと心配してたんだよ…。
「だ、大丈夫だった？ケガないっ？
ごめんね…っ！一人にして…」
オレは謝ることしかできない…。
もっと大切な人を守る力があればいいのに…！
「大丈夫だよ！
(恭弥が３時間ぐっすり熟睡したせいで
太ももがしびれてるけど…)
だいたい、私から言い出したこと
なんだから気にしないで。
それに、恭弥先輩の意外な一面を
発見して大満足だよ！」
(((な…恭弥先輩って…何その呼び方！？)))
「え！？」
この時のオレは、Aちゃんが意外と
タフだと思ったのと同時に
ヒバリさんに対して嫉妬心のようなものが
芽生えたのを感じた。
たぶん、ここにいるみんなもだと思う。
「心配してくれてありがとう。
みんなもたいしたケガとかしないで
ほんとによかった…っ！」
そういって彼女は
すごく綺麗な微笑をオレたちに向けた。
(((〜〜……っ！)))
その笑顔が眩しすぎて息がつまる…！
ヒバリさんと何があったのか
めちゃくちゃ気になるけど
Aちゃんが無事でよかった…。
リボーン (本人は無自覚だがAには
人に愛される才能があるんだな…。
かく言うオレもガラにもなく
一人の女に固執しちまってる始末だ……)
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
続く
ラッキー守護者
雲雀恭弥「群れたら咬み殺すよ…（その草食動物たちを）」
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チロルチョコ(｀･ω･´)(プロフ) - おもしろいです！！ラッキー守護者が六道骸だったので、うれしいです♪更新頑張ってください！ (2014年8月4日 13時) (
レス) id: c20b7c1abb (このIDを非表示/違反報告)
亜紀野ユキ(プロフ) - 里桜さん» ありがとうございます！気に入っていただけて何よりです(^-^)/ (2013年5月26日 10時) (レス) id: 10f640527f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：亜紀野ユキ
| 作成日時：2013年1月8日 1時
