８５話 私の呼び方は… ページ44
「吐けよコラ！！」
「あがっ」
ヤクザＡの胸ぐらを掴んで尋問する獄寺。
「居場所教えてくんねーか」
山本は優しく質問しているように見えるが、
揺さぶられているヤクザＢの顔には
殴られたような真新しいケガがあった。
「ひいいっ」
うん…。確実に山本にビビってる。
「２人とも…やりすぎだと思うよ…っ」
そして、そんな２人を
おどおどと見守る沢田もいた。
「な！」
彼らのことをよく知らない
ディーノさんは驚いたけど、
私はなんとなく予想はしていた。
「おい、お前ら！
如月Aは私が救出したから安心しろ。
今日は念のために学校は休むらしいぞ」
私は３人に向かって声を張り上げた。
自分で自分の名前を言うのって
なんか違和感あるなぁ…。
でも、こう言っておけば
次の日に矛盾は生じないだろう。
「「「闇姫っ！！？」」」
私の言葉にようやく３人は
こちらの存在に気付いた。
「本当？よかったー…」
そして同時に沢田は
心底ホッとしたような顔をした。
「ケッ…如月のヤツ
めんどーかけさせやがって…」
獄寺がヤクザをポイッと捨てて、
ダルそうに懐から出したタバコに火をつけた。
「…んなこと言って、
獄寺なんかAのこと
めちゃくちゃ心配してたよなー」
「てめっ…野球バカっっ！
てめーこそ……っつーか、なんで最近
如月を名前呼びしてんだよ！！？」
「あ…お、オレもずっと気になってた…」
みんなしてどうしたんだ…？
山本にそう呼んでいいか聞かれたから
ただ「いいよ」って答えただけなんだけど。
「羨ましいなら、獄寺も名前で呼んでいいか
聞いてみればいいだろ？」
あ、獄寺は私を名前で呼びたかったのか？
でも、なんでだ？
「んなハズいこと聞けるワケねーだろ！？
……タイミングも逃しちまったし…」
獄寺ってほんと恥ずかしがり屋だな…。
私の呼び方なんて好きにしてくれていいのに。
「深く考えないで
明日から名前で呼んでみればどうだ？
むこうはきっとイヤだとは思わないぞ」
可愛いと思う反面、
獄寺の態度がじれったく感じて
思わず口をはさんでしまった。
「そ、そうなのか…。
そういや、助けたっつってたけど…
なんでお前が如月…いや、
Aのことを知ってんだ？」
おもむろに獄寺が私に聞き返した。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
続く
ラッキー守護者
雲雀恭弥「群れたら咬み殺すよ…（その草食動物たちを）」
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チロルチョコ(｀･ω･´)(プロフ) - おもしろいです！！ラッキー守護者が六道骸だったので、うれしいです♪更新頑張ってください！ (2014年8月4日 13時) (
レス) id: c20b7c1abb (このIDを非表示/違反報告)
亜紀野ユキ(プロフ) - 里桜さん» ありがとうございます！気に入っていただけて何よりです(^-^)/ (2013年5月26日 10時) (レス) id: 10f640527f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：亜紀野ユキ
| 作成日時：2013年1月8日 1時
