８３話 黒幕は… ページ42
「痛っ！！
……Aちゃんっ！？」
「え！？」
ギョッと沢田が驚いたように
目を見開いて私を見た。
そして、私もすぐに
自分の体に違和感を覚えて視線を下げた。
なんと──…
彼をかばった代わりに、私の体に
先ほどの縄がグルグルと巻き付いていたのだ。
ぐん…っ！
「きゃあああーーっ！！！」
そしてそのまま車は急発進した。
く…苦しいっ！！
「「如月！！／A！！？」」
獄寺と山本が驚いた顔をして叫ぶと
リボーン君は彼らに何かを話してるようだ。
そして、すぐに彼らは
走って私を追いかけてくれた。
少し遅れて沢田も続く。
車が角を曲がったために
私はこの場面を最後に彼らが見えなくなった。
いや…３人の気持ちはスゴく嬉しいけど
車に走って追いつこうなんて無謀だよ…。
とくに沢田！
無理して転んでケガとかしないでね！！
そう彼らのことを心配しながらも
私はなす術なく
ただ車にさらわれていくのであった。
＊ ＊ ＊
今は大人しくしてても、
黒幕のところに着いたら
全員に制裁をくわえてやる…！
そう意気込んだけど──…
「ディーノさん！何するんですかっ！？」
車が止まった先にはディーノさんと
その部下の人たち
そしてリボーン君が待ち構えていた。
一目でこの人たちの策略だとわかった…。
「わりぃわりぃ。ツナをさらって
ファミリーを試そうと思ったんだが
まさかAが身代わりになるとは…」
「ためす…？」
ディーノさんは私にからみついてる
縄をほどきながら続けた。
「ああ、そうだ。お前があの闇姫だって
今さっきリボーンから聞いたが
うわさ通りの大した反射神経だな」
いや〜…それほどでも……って、
ちょっと待って！！
“あの”とか“うわさ通り”って何！！？
「もしかして……マフィア界で
私って有名だったりするんです…？」
聞き間違えだと思いつつも
おそるおそる尋ねてみると──…
「そうだぜ？世界一のヒットマン
リボーンが認めた女ってな…
イタリア本土のマフィアで
知らねー奴はいないぜ」
「な……っ！」
ついに私も大々的に裏社会デビューか！！？
「しっかしツナは幸せもんだな。
お前やあいつらみたいに
ボス…そして仲間思いのファミリーに
そうそう巡り会えるもんじゃねーからな」
ディーノさんはまるで
自分のことのように嬉しそうに笑った。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
続く
ラッキー守護者
雲雀恭弥「群れたら咬み殺すよ…（その草食動物たちを）」
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チロルチョコ(｀･ω･´)(プロフ) - おもしろいです！！ラッキー守護者が六道骸だったので、うれしいです♪更新頑張ってください！ (2014年8月4日 13時) (
レス) id: c20b7c1abb (このIDを非表示/違反報告)
亜紀野ユキ(プロフ) - 里桜さん» ありがとうございます！気に入っていただけて何よりです(^-^)/ (2013年5月26日 10時) (レス) id: 10f640527f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：亜紀野ユキ
| 作成日時：2013年1月8日 1時
